タイトル | そして妻は「ハッピーっ」と言い遺して逝った |
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サブタイトル | |
著者 | 周郷顕夫 |
出版社 | 主婦の友社 |
ISBN | 9784072472262 |
出版年 | 2005/08/31 |
サイズ | 単行本 |
価格 | 1650 円 |
概要 | 妻がガンで「余命3カ月」と宣告されたとき、あなたならどうするだろうか。妻を亡くしたあと、後悔しない自信のある夫は、どれくらいいるのだろうか。元新聞記者で仕事一筋だった著者は、妻の余命を知ったとき、それまで家庭を、妻を、顧みなかった自分を責め、残されたわずかな時間で、結婚以来40年分の妻への愛を捧げきろうと決意する。最初は夫の突然の変化を素直に受け入れることのできなかった妻が、不器用ながらも必死に愛を伝えようとする夫の姿に次第に心を許し、死の直前には夫の愛を確信して「ハッピーっ」という言葉を残し、天国に旅立っていく。胆嚢ガンの闘病記録としても価値のある一冊だが、40年経った夫婦が、あらためてお互いの愛情を確認しあおうとする、けなげな「純愛ドキュメント」でもある。いまは何事もなく幸福を感じているごく普通の夫婦はもちろん、さまざまな問題を抱えて憎しみあったり、悲しんでいる夫婦にも、ぜひ読んでもらいたい一冊。 |
目次 | 1 プロローグ -奇蹟だった「ちょっぴり幸せな20日間」 2 暗転した「伊豆の海を食べる旅」-胆嚢底部に見つかった「白い影」 3 「がんでした」-間違っていた執刀医の「診断」 4 「再発について私は否定的打」と主治医は言った 5 拒まれた「医療情報開示」 6 転移・再発-打ち砕かれた期待 7 アガリクスを買いに走る 8 「余命3ヶ月」と宣告される 9 誕生日を最後に「白紙」と化した家計簿 10 1回だけで止めたNK細胞療法 11 突然、枯れ始めたオカメ蔦 12 万策尽きる 13 黄疸改善のトライ -「失敗ではない。よくあることだ」 14 十二指腸狭窄 -命の細い、細い糸 15 ホスピスへ入所前に「告知」を受ける -「でも、お正月は越せると思いますよ」 16 「私、まだ生きてる-っ 幸せ-っ」 17 「私には、お父さんしかいないの-っ」-僕はXマス・プレゼントに二度目の〝婚約指輪〟を贈った 18 一かけらのお握りが〝最後の晩餐〟に 19 最期に「ハッピーっ」と言い遺して 20 幸せだった過ぎた日々 21 幸せは一握の砂のごとくに 22 妻は僕の悲しみを喉に流し込んだ 23 お母さんの胎内に戻ったみたい 24 がん細胞は手術のさなか、腹腔内に散った? 25 〝迷走〟する主治医のコメント 26 狼は羊のかぶっていた 27 失ったものの比類なき大きさ 28 エピローグ -妻はパレスチナの地で、オリーブの若木に生まれ変わる あとがき |