タイトル美しいままで
サブタイトルオランダで安楽死を選んだ日本女性の「心の日記」
著者ヤスコ・ネーダーコールン/秋岡史
出版社祥伝社
ISBN9784396410124
出版年2001/07/31
サイズ単行本
価格1760 円
概要衝撃を受けるとともに、深い感銘を覚えた――渡辺淳一氏

どっちみち、もう長くは生きられないようです。
全員に覚悟がせまられています。
苦しみを持たずに逝きたいのが、
私の望みなのでオランダではこの点は可能です。
ぎりぎりまで生きようとさえしなければね。
私の希望は、心が迷わないうちに、冷静なうちに、早く逝くことです。
――ネーダーコールン靖子――

日本人で、自ら安楽死を求めて実行された例が、オランダに在住していた、五十二歳の女性であったことに、衝撃を受けるとともに、深い感銘を覚えた。もし不幸にして不治の病いになり、苦痛が激しいとき、人間らしい終焉を迎えたいと願うのは、誰しも同じことである。だが現在、日本ではこの種のことは正式には認められず、ごく一部で、それらしいことが暗黙のうちにおこなわれているいるのが、実情である。この書は、そうした日本人的な曖昧な精神風土に一石を投じるとともに、個人の尊厳、そして美しく生きるということについて、改めて深く考えさせてくれる。――渡辺淳一氏(作家)
目次日本の読者のみなさまへ ロブ・ネーダーコールン
靖子さんとの思い出 秋岡 史
Yasukoへ ロブ・ネーダーコールン
◎プレリュード ネーダーコールン靖子

第一章 あと十年せめて生きたし
第二章 靖子日記『病(やまい)得て』
第三章 夫ロブへ。「人間としての叫びを聞かせて」
第四章 今度元気になったら、生き方変えねば
第五章 安楽死について夫と話し合う
第六章 あと10分で逝きます
◎ 靖子さんにもらったもの オランダの安楽死制度 秋岡 史