タイトル命の値段が高すぎる!
サブタイトル医療の貧困
著者永田宏
出版社筑摩書房
ISBN9784480064981
出版年2009/07/31
サイズ新書
価格814 円
概要もはや日本の医療制度の命運は風前の灯である。身も蓋もない言い方をすれば維持するためのお金が足りないのだ。そうした危機への処方箋として打ち出されたのが小泉医療改革である。後期高齢者医療制度、メタボ健診、レセプト並み領収書、社会保障カード…こうした一連の施策は、じつは驚くべき狙いに貫かれたものであり、現在にも深刻な影響を及ぼしている。長生きが経済的に重すぎる負担となったいま、医療の近未来がどこへ向かうのかを、冷徹な眼でリアルに喝破した衝撃の書。
目次第1章 「医療の終わり」の始まり―二〇〇八年四月一日
第2章 小泉医療改革が目指したもの
第3章 医療費負担の世代間対立―後期高齢者医療制度
第4章 メタボリック狂想曲
第5章 「善意の医療」が消える!?―レセプト並み領収書がもたらすもの
第6章 健康監視社会の到来―レセプトのオンライン化の意味
第7章 保険は国や会社に頼るな!―社会保障カードと個人勘定
第8章 日本の医療に「希望」はあるのか―国民の選択