タイトル患者の生き方
サブタイトルよりよい医療と人生の「患者学」のすすめ
著者加藤眞三
出版社春秋社(千代田区)
ISBN9784393713563
出版年2004/11/30
サイズ単行本
価格1870 円
概要病気になった時、本当に頼りになるのは、お金?すぐれた病院?または腕の良い医者?「よく生きる」ためにもっとも大切な指針を、病に悩むすべての患者と患者予備軍の人々に贈る、臨床医からのメッセージ。
目次まえがき
第一章 よい医師を求める
 医師との出会い
 信頼できる「かかりつけ医」探しから始めよう
 自分あった「かかりつけ医」探すには
 医師を見分けるために感覚を研ぎすます
 日本では医者はなぜ愛想が悪いといわれるのか
 これは、患者さんにわかる言葉でしょうか?
 腕のよい専門家医を探すには
 すでに決まった病院での医師選びには
  外来の看護師に尋ねるのが一番の近道
  医師を帰るにはどうすれば良いか
 待合室での患者さんからの情報を大切に
 頑固な医師のいる診療所には
 医師にかかる10か状―あなたが「いのちの主人公・からだの責任者」
 医者の倫理と患者の論理
 医師と患者の言葉のすれ違い

第二章 よりよい医療機関を探す
 病院ランキングにどれだけの意味があるか
 大学病院に受難な時代がきている
 高齢者や合併症のある人の手術は総合病院で
 職員に対話のある病院を探そう
  専門医同志が対話のできる病院
  看護師が意見の言える病院
  看護師が意見の言える病院
 看護師―その大切な病院での役割
 小さな喜び (ちょっと一服) 「婦長の代わりは「師長」でよいのか
 高度な技術をもった医師を補うシステムがある病院を (ちょっと一服) 「患者さま」と呼ぶのか「患者さん」か

第三章 医療における科学的側面と人間的側面―二項対立ではなく主と従の関係で
 科学的と人間的のはざまで
 エビデンスがないという千恵のなさ
 能率と効率が優先の社会ーニューヨークに生活して

第四章 よりよいインフォームドコンセントのために
 医療の世界に維新がおとずれている
 2000年2月の最高裁の判決に考えるインフォームドコンセント
 医療における独立自尊とは
 日米における料理店のりサービスの違いから考える、日本型インフォームドコンセント
 患者さんによる治療の決定に生き方を学ぶ
 「私の体の船長はどの先生でしょうか?」
 インテリアコーディネーターに医療コーデイネーターの未来をみる

第5章 セカンドオビニオンを求める
 セカンドオビニオンー医師の視点から
 セカンドオビニオンは何を目的に求めるのか
 受け持ち医に紹介状を書いてもらうために
 開腹手術をすすめられた患者さんの顛末
 セカンドオピニオンを求める先の医師をどうやって選択するか

第六章 病気をかかえながら積極的に生活する
 病気の原因はひとつではない-その解決へのアプローチ
 それでは、いったい「私の体の船長は誰でしょう?」
 インタ-ネットや本による情報収集の問題点
 健康回復のためには、安静ではなく体を動かす
 運動の基本は歩行運動から
 雑草と運動の共通性は?
 自然農法の農園で学んだこと
 健康を保ための食事とは
 人の寿命の予測は難しい
 進行がんでもみられるがんの自然退縮例
 肝臓に転移した膵腫瘍をかかえながらも、元気にすごす患者さん
 生活習慣病と情報提供ー患者興津のすすめ
  生活習慣病、慢性疾患には患者教育が大切
  肝臓病教育を開催師と
  グループワークを開いて
  肝臓病教室に参加した患者さんからの手紙
  『肝臓病教室のすすめ』を出版して
  患者さんから患者教室の要求の声をあげてください
 薬による肝障害をさけるために
  どのように肝障害はおきるのか
  薬による肝障害の症状
  重篤な肝障害をきたした薬剤
  薬を常用するときの注意点
 健康食品、減肥茶による肝障害の多発
 新薬を使うには半年待っているからが安全

第七章 病に倒れる前に決めておくべきこと―普段から家族と話し合っておく
 がんになった時の告知をどうするのか
 患者さんの医師はどこにあるのか
 積極的には手術をあえて行わなかった高齢の患者さん
 呼吸苦の患者さん
 DNR(蘇生不要)の申し合わせ
 ホスピスは利用の死に場所か
 意識がなくなった時にそなえて代理人を決めておく
 死の準備教育を (ちょっと一服) わが家の死の準備教育
 脳死状態となった時にどうするか
  情報提供は患者さんを幸福にするのか
  一内科医として移植医療を考える
  日本における脳死臓器移植問題
  脳死臓器移植の現状は

第八章 日本の医療をよりよくするために、私たちにできること
 日本の医療の現状
 若い医師を育てるのはあなたの役割です
 ホランティア活動に参加して病院をうるおいのある場に
 日本の医療はこれからどこへ向かうのか
 いみしえに学ぶ貧者を切り捨てない医療
 時代錯誤か、アメリカかぶれか
 OSCEという医療技術・態度の評価が始める
 医学校卒業後の教育の改革
 保険制度に変化が訪れる

第九章 病とその意味について
 ある新聞記者のがん闘病生活から
 病のもつ積極的な側面
 最期を迎える
 病のもつ意味を考える
 柳澤先生の挨拶
 大好きな皆様へー死に行く人からの最期の手紙

第十章 病における癒しと祈り
 現在医療の呪文
 病と癒し
 現代社会の悪魔祓いとは
 健康の中に求められるスピリチュアルとは
 科学論文にみる祈りの効果

参考図書・推薦図書
あとがき