タイトル定本ホスピスへの遠い道
サブタイトル現代ホスピスのバックグラウンドを知るために
著者岡村昭彦
出版社春秋社(千代田区)
ISBN9784393364550
出版年1999/11/30
サイズ単行本
価格3520 円
概要国際ジャーナリスト岡村昭彦氏は、1967年、ロンドンに聖クリストファー・ホスピスが創立されて以来、尊厳死を重んじる英米でのホスピス運動の歴史的文脈をルポルタージュされ、日本の医学界および看護界に新鮮な刺激を与え、啓蒙した。これは、21世紀の看護を考える壮大、画期的なルポルタージュである。
目次序文 山崎章郎
はじめに 19世紀のダブリンからの報告
序 人権運動としてのホスピス
 人権運動としてのホスピス(1)
人権運動としてのホスピス(2)
人権運動としてのホスピス(3)
Ⅰ アイルランドから見える世界の広がり
 1660~1760年のイギリスにおける異常心理
 アイルランドから見える世界の広がり
 ダブリン市内での資料探訪の7日間
 メアリー・エイケンヘッドの生まれた土地
 再びダブリンへ 二つの精神病院を訪れる
Ⅱ われわれはいま、どんな時代に生きているのか
 日本における二か月間 名古屋ゼミ・詩・長い前文
 アトキンソン女史の証言(1) 17世紀イギリスの植民地下のアイルランド
 アトキンソン女史の証言(2) 近代ホスピスの引き金・クロムウェル軍の強奪と虐殺
 われわれはいま、どんな時代に生きているのか
Ⅲ 人間の健康な部分と病院という虚構について
  人間の健康な部分と病院という虚構について
 サミュエル・ベケットの描く世界 セント・ゼョゼフ・ホスピスとその周辺
  ソンダース女医の感謝の手記 ダブリンのメアリー・エイケンヘッド看護学校の『年報』(1962~63)から
Ⅳ 市民ホスピス
 ≪ドン・キホーテ≫の死と≪ギール≫の街の人々
 リヨンの市民ホスピスの案内を読む
 リヨン-パリ、そしてオテル=デューと市民ホスピス
Ⅴ マザー・エイケンヘッドの娘たち
 1884年につくられたオーストラリアのホスピス
 マザー・エイケンヘッドの娘たち シドニーからの報告
絶筆 患者不在の“人権宣言”
〔解説〕ホスピス運動黎明期の日本と岡村昭彦の仕事 米沢 彗
〔岡村昭彦の蔵書資料について〕
〔本書の扉写真・図版説明〕