タイトル教養としての「死」を考える
サブタイトル
著者鷲田清一
出版社洋泉社
ISBN9784896918083
出版年2004/04/30
サイズ新書
価格792 円
概要ひとはいつ生まれ、いつ死ぬのか?問われるべきはこれだ。親が自分の子だと意識したときに生まれ、その人を知っている人がいなくなったとき死ぬのだ、となぜ単純に考えられないのか。ヒューマニズムを擬装する近代科学、そして「生命科学」や「生命倫理」-。その法学的でミクロな視線に偏った「死」をめぐる論議のなかで、私たちは、大切な「他者」を見失っている!「死」もまた巧みに隠され続ける現代にあって、「生」と「死」のあわいで、「死」もまたコミュニケーションであることを主張し、人間存在の意味を問い続ける哲学者・鷲田清一の達成点を見よ。
目次第1章 死が、社会のものではなくなった
第2章 死のおぞましさと現代の社会
第3章 死と「私」の哲学
第4章 死の実相を探る
第5章 人称態という死の区分けは正しいか
終章 死は依然として隠されている