タイトル「死の医学」への日記
サブタイトル
著者柳田邦男
出版社新潮社
ISBN9784101249155
出版年1999/04/30
サイズ文庫
価格781 円
概要末期に臨んで、人は自らの人生を完成させるべく、どのような死を創るべきなのか?また、死にゆく人を医療はどう支援すべきなのか?終末期医療のあり方が問われる現在、現代医療は根源的な転換を迫られている。緩和ケア、インフォームド・コンセント、在宅ホスピス、尊厳死…。医療者と患者・家族が直面した身近な「生と死の物語」から、「死の医学」を探り当てた感動的なドキュメント。
目次Ⅰ 心が解き放たれる時
   二重のカルテ
   涙による再生
Ⅱ 生きるとは
   治療中断の決心
   人生への支援
   面会室の小机
   生きている実感
   奇蹟がおこった
Ⅲ 医学の再生
   痛みからの解法へ
   96%の効果
   クオリティ・オブ・ライフ
   わが子の死からの出発
   サイコオンコロジー事始め
   看護師に何ができるか
Ⅳ 知性の力
   友人の苦悩
   CT画像の影
   二つの絶対条件
   人生の短さ
   トンガリ帽子
   基調な時間
   ワープロ
   ゲラで顔を覆いて
   知性の力
Ⅴ 妻の在宅ホスピス
   妻の突然の末期ガン
   在宅ケアの模索
   主婦の矜持
   現実を受け入れて
   大いなる母
   会社か妻の介護か
   介護給食制度へ
   手づくりの膿盆
   デス・エデュケーション
   耳は聞こえてる
Ⅵ 死の創る時代
   自分の死を創る
   シンクロニシティ
   40人へ手紙を
   大学病院とは
   看護学生たちの祈り
   死闘のなかでの告知
Ⅶ 緩和ケアが拓く生
   暗黒大陸のガン
   告知の困難
   術中照射
   バイパス
   家に帰れた
   ハナモモ
Ⅷ 究極のクオリティ・オブ・ライフ
   「安楽死」事件
   他人の痛みは何年でも
   医師の「気づき」の瞬間
   病院長がガンに
   きびしい予後の告知
   愛馬バレンタイン号
   男のモニュメンタリズム
Ⅸ 転換期の真只中で
   風の中の声
   「生と死」の現実
   地域システムづくり
   尊厳死の文脈
   新しい風