タイトル | 安楽死・尊厳死・末期医療 |
---|---|
サブタイトル | |
著者 | 町野朔 |
出版社 | 大学図書 |
ISBN | 9784797255065 |
出版年 | 1997/04/30 |
サイズ | 全集・双書 |
価格 | 3300 円 |
概要 | 夜と霧、キヴォキアン、東海大学、オランダ法…安らかな死とは何か?死ぬ権利は存在するか?安楽死・尊厳死の現在、過去、未来を語る最新の国際的資料。 |
目次 | はしがき 第一部 安楽死 第一章 判例 資料解説 秋葉悦子 〔1〕肉体的苦痛が存在しない以上、いかに激烈な精神的苦痛を除去するためであっても、死を惹起する行為は違法である -東京地裁昭25.4.14裁時58号4ページ(嘱託殺人被告事件) 〔2〕安楽死の「6要件」-名古屋高判昭37.12.22高刑集15巻9号674ページ(尊属殺人被告事件) 〔3〕死期が切迫しておらず、また殺害方法に社会的相当性が欠ける安楽死-鹿児島地判昭50.10.1判時808号112ページ(嘱託殺人被告事件) 〔4〕死期の切迫性、苦痛の激烈さ、殺害の嘱託のいずれかも認められなかった事例-神戸地判昭50.10.16判時808号112ページ(殺人被告事件) 〔5〕医師の手によることのできない特段の事情はなかったとされた事例-大阪地判昭52.11.30判時879号158ページ(嘱託殺人被告事件) 〔6〕厳格に「6要件」を満たした安楽死だけが社会的相当行為として、合法である。-高知地判平2.9.17判時1363号160ページ(嘱託殺人被告事件) 〔7〕医師による積極的安楽死と治療行為中止の一般的許容要件を提示した判決(東海大学安楽死判決)-横浜地判平7.3.28判時1530号28ページ(殺人被告事件) 第二章 安楽死論の系譜 資料解説 丸山雅夫 〔8〕小野清一郎 「安楽死の問題」『刑罰の本質について・その他』(刑事法論集第三巻、有斐閣、1955年)197ページ~221ページ(抄) 〔9〕 平野龍一 「生命と刑法-」「とくに安楽死について-」『刑法の基礎』(東京大学出版会、1966年)155ページ~182ページ(抄) 〔10〕カール・ビンディング/アルフレート・ホッヘ 『生存無価値な声明の毀滅の許容園範囲と方式』(要約) 〔11〕カール・エンギッシュ 『刑法的観点から見た安楽死と生存無価値な声明の毀滅』(要約) 第三章 オランダの安楽死問題 資料解説 安村 勉 〔12〕オランダ最高裁判所刑事部1984年11月27日判決(アルクマール事件) 〔13〕オランダ最高裁判所刑事部1986年10月21日判決(フローニンゲン事件〔第一次上告審〕) 〔14〕オランダ最高裁判所刑事部1988年5月3日判決(フローニンゲン事件〔第ニ次上告審〕) 〔15〕オランダ最高裁判所刑事部1994年6月21日判決(シャボット医師事件) 〔16〕埋葬法 〔17〕埋葬法第10条第1項の様式の決定に関する1993年12月17日の布告(抄) 〔18〕法務大臣/福祉・厚生・文化次官「解説」(抄) 第四章 自殺幇助処罰と安楽死・尊厳死 資料解説 安村 勉 〔19〕カナダ最高裁判所1993年9月30日判決(ロドリゲス事件) 〔20〕アメリカ(オレゴン地区)連邦地方裁判所1995年8月3日判決(オレゴン州尊厳死法差止訴訟) 〔21〕アメリカ(第9巡回区)連邦控訴裁判所1996年3月6日判決(ワシントン州自殺幇助規定違憲訴訟) 〔22〕アメリカ(第2巡回区)連邦控訴裁判所1996年4月2日判決(ニューヨーク州自殺幇助規定違憲訴訟) 〔23〕ジャック・キヴォキアン(Jack Kevokkian) 関連事件年表 〔24〕オーストラリア北部地域「医学知識を有するものに人道的なかたちで自己の生命の終焉を任意にもたらすための幇助を依頼する末期患者の権利の確認、一定の状況のもとで上記の幇助が幇助者への法的障害なしに行われることの許容、本法の認める権利が濫用される可能性に対する手続き的保護の規定等に関する法律」(1996年7月1日)(抄) 第二部 尊厳死と末期医療 第一章 植物状態と末期医療 資料解説 西村秀二・山本輝之 〔25〕植物状態の定義 〔26〕末期医療の特別措置法 〔27〕社会医療研究所レット・ミー・ディサイド研究会・病気になった場合の事前指示書 〔28〕日本ホスピス・リビングウィル協会・私のリビングウィル 〔29〕死の医療特別委員会報告・尊厳死について 第二章 アメリカの尊厳死立法と尊厳死判例 Ⅰ 尊厳死立法 資料解説 清水一成 〔30〕1976年カリフォルニア自然死法(抄) 〔31〕1989年統一末期病者権利法 〔32〕1994年カリフォルニア委任状法(抄) 〔33〕1994年カリフォルニア自然死法 Ⅱ 尊厳死判例 資料解説 清水一成 〔34〕ニュージャージー最高裁判所1976年3月31日判決(カレン・クィンラン事件) 〔35〕マサチューセッツ最高裁判所1976年11月28日判決(サイケヴィッチ事件) 〔36〕カリフォルニア控訴裁判所1986年4月16日判決(ブービア事件) 〔37〕ニュージャージー最高裁判所1985年1月17日判決(コンロイ事件) 〔38〕連邦最高裁判所1990年6月25日判決(クルーザン事件) 第三章 医療の打ち切り -イギリスの場合 資料解説 西村秀二 〔39〕貴族院1993年2月4日判決(トニー・ブランド事件) 〔40〕医倫理特別委員会報告(抄) 〔41〕医療打切り法案 第四章 死を選ぶ権利、自殺関与、臨死介助 ―ドイツの尊厳死問題 Ⅰ 判例 資料解説 臼木 豊 〔42〕連邦通常裁判所大刑事部1954年3月10日決定 〔43〕連邦通常裁判所第四刑事部1959年5月15日判決 〔44〕デュッセルドルフ上級地方裁判所1973年9月6日決定 〔45〕連邦通常裁判所第二刑事部1982年12月3日判決 〔46〕連邦通常裁判所第三刑事部1984年7月4日判決(ヴィッティッヒ事件) 〔47〕連邦通常裁判所第二刑事部1987年7月8日決定 〔48〕ミュンヘン上級地方裁判所1987年7月31日決定(ハッケタール事件) 〔49〕カールスルー憲法裁判所1987年12月11日判決(第二ハッケタール事件) 〔50〕ラーヴェンスブルグ地方裁判所1986年12月3日判決 〔51〕マインツ検察庁1985年11月6日中止処分およびコブレンツ検事総長1985年9月6日公告決定 〔52〕ミュンヘン地方裁判所1982年1月29日判決 〔53〕フライブラグ検察庁1980年7月18日処分 Ⅱ 立法提案、ガイドライン 資料解説 白木 豊 〔54〕臨死解除に関する法律対案 〔55〕第56回ドイツ法曹会議刑法部会決議 〔56〕連邦医師会・臨死介助に関する指針 〔57〕ドイツ外科部会・致死性患者および瀕死者の取扱いについての決議 〔58〕ドイツ医事法学・最重度障害新生児における医師の治療義務の限界 〔59〕第84回ドイツ医師会議決議・尊厳死 〔60〕第87回ドイツ医師会議決議・医師による臨死介助 第三部 末期医療のあり方をめぐって 資料解説 山本輝之 〔61〕厚生省末期医療に関するケアの在り方の検討会・末期医療に関するケアの在り方の検討会報告書(平成元・6・16) 〔62〕厚生省・日本医師会昭和63年度厚生科学研究費補助金(特別研究事業)「プライマリ・ケアに関する総合的研究)(平成元) 〔63〕日本医師会第Ⅲ次生命倫理懇談会・「末期医療に臨む医師の在り方」についての報告(平成4.3.9) 〔64〕がんの告知、末期医療、インフォームド・コンセント「平成4年度人口動態社会経済面調査(悪性新生物)」結果から(厚生省健康政策局) 〔65〕末期医療に関する国民の意識「末期医療に関する国民の意識調査等検討会」報告書(厚生省健康政策局) |