タイトル社会的人権の思想
サブタイトル
著者沼田稲次郎
出版社日本放送出版協会
ISBN9784140120392
出版年1980/4/20
サイズ新書
価格850 円
概要本書では、人間の尊厳の原理が、国際社会における社会的人権保障の大勢と照応して、わが国においてどのように法制度的に確保せられているのかを鳥瞰し、若干の課題について法の変動に留意しながら述べようとするものである。それについても、現在の日本の国民社会における規範意識・権利意識・生活感情といった直接的な意識を社会の変動との関連で見ていなければなるまい。
目次はしがき
序 私の問題意識の生成
Ⅰ 世界の民主主義思想
1 近代法原理の変貌
2 世界の人権思想の発展
3 国際規範と社会的人権
Ⅱ 戦後日本の社会的人権
1 憲法における人権の法理
2 社会法の展開
Ⅲ 労使関係と公正原理
1 労働組合の機能と労働者権
2 労働者の自由と平等
3 雇用保障と人権
Ⅳ 社会保障と福祉の思想
1 高福祉高負担論
2 最低生活の法的意義
3 医療保障と医の論理
Ⅴ 市民生活と社会的人権
1 消費者の社会的人権
2 社会の理性と環境法
Ⅵ 尊厳に値する社会の形成と教育
1 児童の人権 -社会の尊厳の世代的(時間的)継承
2 教育を受ける権利
3 理念を志す人と団体 -個人の有期と団体のモラル