タイトル医学の本道
サブタイトルプライマリ・ケア
著者永井友二郎
出版社青山ライフ出版
ISBN
出版年2010/10/30
サイズ単行本
価格非売品 円
概要ものごとの本質はその生い立ちを調べることで知ることができる、といわれます。
有名な川喜田愛郎教授は名著「医学概論」の冒頭で、医学の本質について「はじめに病人があつた」と述べ、さらに「現代医学が病人を医学の型紙に合せて裁断し、病人を病院の都合に従わせて診療する弊」をつよく警告しておられます。
現代医学の進歩はたいへん大きいものですが、その源流をたどると、われわれの祖先、原始人たちの素朴な経験的医療にさかのぼります。
病気や怪我にたいし、木陰で休ませ、水をのませ、そばにいてなぐさめた「病人中心」の医療があつた、医学の本質は「病人中心」でありました。
しかし、私が医科大学に入学した昭和10年代以後、医療の世界はずっと、「病人中心」でなく「医者上位、医学中心」でした。
(本書 はじめにより)
開業医の立場から一貫して「病人中心」の医療を提唱する著者のライフワークをまとめた。医者を志す人必読の書。
目次はじめに 永井友二郎

日本のプライマリ・ケアの原点(「人間の医学」)創刊号巻頭言 昭和38年9月)
“実地医科のための会”の考え方 永井友二郎 

プライマリ・ケアこそ究極の医学(日本医事新報 平成14年No.4093)
-川喜多愛郎教授の『医学概論』から- 永井友二郎

人間の医療めざし例会300回-実地医家のための会-(朝日新聞記事 平成2年4月16日朝刊)
光る先見性・行動力 27年身近なお医者さん貫く

プライマリ・ケアとその計画(昭和55年6月)
第3回日本プライマリ・ケア学会会頭講演 永井友二郎( 第3回日本プライマリ・ケア学会会頭)

人間的な良い医療を目指して(平成20年6月)
第31回日本プライマリ・ケア学会学術会議 岡山 特別講演 実施医家のための会 創立者 永井友二郎

医療の本道を目指して(平成18年9月)
第2回(通算20回)日本臨床内科医学会 教育講演 東京都三鷹市・永井医院 永井友二郎  

心身医療に携わる皆さんへのメッセージ(日本診療内科額会誌 特別寄稿)
ー「言葉の使い方」を中心に- 永井友二郎

家庭医実習について(人間の医学No141 平成2年)
1. -その始まりと経過- 永井友二郎
 2. ー大学の立場から- 東京慈恵会医科大学教授(小児科学)  前川喜平

ターミナルケア(昭和62年6月17日) 
東京慈恵会医科大学総合講義 東京都三鷹市・永井医院 永井友二郎 

医療の基本について -病気を診ずして病人を診よー (東京慈恵会医科大学講堂、平成12年4月14日)
医学生にたいする総合講義 三鷹市 永井友二郎

香港カゼの初めての日本上陸(日本医事新報 昭和46年4月 No.2450)
-実地医家のための会の共同調査- 永井友二郎 日向野晃一

一臨床医からみた医事法学
 年報医事法学7(1992年)巻頭言 日本医事法学会 永井友二郎 

医療事故の心得(からだの科学「プライマリ・ケア} 昭和58年5月)  永井友二郎 

脳死を人間全体の死と認めるかどうか-第231回例会の討議から(人間の医学No.157 平成4年3月)
実地医家のための会(法学者から医師への期待)  永井友二郎

在宅医療における主治医の責任と義務人間の医学No.168 平成6年1月)
 特別公園 永井友二郎

日常診療における問診のコツ(日本医師会雑誌 平成4年8月)
永井友二郎・永井医院院長 長澤俊彦・杏林大医学部教授(第1内科)

雑談療法について(人間の医学No.239 平成22年1月) 永井友二郎

末期(まつご)の眼 永井友二郎 

往診の途中で死んだ二人の医者(日本医事新報 平成17年2月 No.4218) 永井友二郎

日本の開業医と家庭医の歴史(エルゼビア・ジャパン 平成17年2月) 永井友二郎

江戸悪童物語(人間の医学 昭和59年5月 No.112)  永井友二郎