タイトル | しっかり死ぬということ |
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サブタイトル | 死は大事な仕事 |
著者 | ひろさちや/中村仁一 |
出版社 | 李白社 |
ISBN | 9784828416915 |
出版年 | 2013/01/31 |
サイズ | 単行本 |
価格 | 1430 円 |
概要 | 早期発見、早期治療は正しい・アンチエイジングをやってみたい・病の苦しみは減らせる・専門医は総合医より格上・薬を出す医者はいい医者・定期健診や医学の統計は信用できる・がんは早期発見に限る・前立腺がんのPSA検査は必要・テレビに出ている医者は名医etc.こんなことを考えている方は「生と死」を再考して下さい。 |
目次 | まえがき 中村仁一 第一章 医療は前面依存から限定利用へ 簡単に医者にかかれる時代が招いたもの 生と死は〝同居〟している 検査結果の数値を過大視する日本人 少数異常と価値異常 無形ノモノに価値を認めない日本人 医師として失格者だった森鴎外 医者が患者を引きずり回している医療現場 医療側による情報操作 医療制度を崩壊完全まで追い込んだのは入りを医療者側 始末に悪い専門医の習性 儲け主義には走らない勤務医 患者の死ぬ日を言い当たるのが名医だった 治らないものが治ることは絶対にない 老人に押しかかる健康圧力 生活習慣病の名付け親はあの人 「患者をみるな、病気をみよ」の真意 限定利用の意識に目覚めよ 第二章 専門医全盛時代という不幸 「あくせく、いらいら、がつがつ」と生きる日本人 健康に振り回されるな 特別権力関係となっている医者と患者 やりたい方向へ誘導する医者 救命と延命の区別がつかない 尊厳死に関する法的規定のない日本の悲劇 脳死は殺人 脳死の段階でようやく議論が起きた日本の異常さ 海外に臓器移植で出ていく人たちに覚悟はあるのか? 人生と生活を〝混同〟する日本人 正しいインフォームド・コンセントが行われていない日本 老人ホーム医師の格付け 専門医のほうが総合医よも格上という誤解 あとで知ったこっちゃない専門医 知恵を発揮できない日本の医学 EBMのガイドラインに絶対服従の理由 発達したのはテクニックだけだった 助かることしか考えていない患者 薬を出さない医者がいい医者 第三章 薬を欲しがる日本人 医者本来の仕事は診断なり 「WEATHER」の語源 薬とは本来毒物 薬を余計に飲んでも早くよくならない 病気を治す主役は本人の自然治癒力 西洋医学一辺倒になってしまった日本 哲学を学ぶ場を持たない日本の医学部は異常 西洋医学の決定的な誤り 「症」と「証」の差異 何かあったらすくに医者、ではダメ アテにならない定期検診の結果 肝炎も一年で自然治癒する 完全治癒を遅らせることになる薬の服用 統計のマジックがまかりとおる新薬の世界 医療界の常套手段 いつの世もはびこるまやかしの統計 に本は「超多剤投与」国家である 第四章 早期発見、早期治療はウソ 誤解される早期発見、早期治療 一生付き合っていくしかない生活習慣病 老いを病にすり替えるメリット 本当は早期発見、長期治療 体が送ってくるサインに従えばいい 手始めは薬を飲まずに様子を見ること 薬を飲む人の個体差 年をとればたいていの病気も完治はしない 病気を直そうとするな、仲良くしなさい 病気と格闘することで生まれる人生の空白期間 第五章 がんに完治はあるか がんには転移するものと転移しないものがある がんを知らないほうが幸せ 80歳以上の人間は2人に1人はがんをもっている がん死がいちばんのお勧めの理由 治癒率が高い容器ながん患者 協力な発がん性を持っている抗がん剤 日本とはがんの判断基準が異なるヨーロッパ 全廃された乳がんの摘出手術 痛みは生きている証拠 放置を決めれば、調べる必要なし 抗がん剤の承認基準のトリック がんとモルヒネ 第六章 アンチエイジングという幻想 病気は悪妻だと思って付き合う 自分が楽になる見方をすればいい アンチエイジングなって真っ赤なウソ 多大な迷惑をかけているスーパー健康老人 前立腺がんのPSA検査は不要 だらだらと「死」を先送りするだけの医療 第七章 死ぬ仕事を忘れた日本人 キュアとケアとヒール 在宅ケアが流行っているのは医師側のふところ事情 ケアの概念で動いているナイジェリアの医療 人間は大きな慈悲の心でないと救われない 君の命は誰のもの? 子どもは仏様からの預かりものである 本来の「空」に戻っていくことが死 西洋人と東洋人の死生観の違い 少欲知足に尽きる 死ぬという大事な仕事 お浄土に持っていくお土産 死のサインが出始めたころから死ぬ仕事に取り組む 遺産となっていね親父の死にっぷり 日本中にあふれ返るひ弱な人間 苦しみを減らそうだなんて厚かましいぞ! あとがき |