タイトル死ねば宇宙の塵芥
サブタイトル
著者曽野綾子/近藤誠
出版社宝島社
ISBN9784800286468
出版年2018/08/31
サイズ新書
価格770 円
概要団塊世代が後期高齢者に突入する2025年には、75歳以上の人口は2200万人になるともいわれている。しかも、75歳以上の一人暮らしの高齢者数は、男女ともに増え続けるという予測もある。25年には290万人、とくに女性では4人に1人が一人暮らしの状態になるとも。孤立死がフツーになっていく時代に求められるのは「自分のことは最後まで自分で面倒をみる」と腹をくくり、自立して老いて死ぬ覚悟である――。医者にかからない作家・曽野綾子氏と治療しない医者・近藤誠氏が説く、大量老年難民の時代を生き抜く心構え。
目次まえがきにかえて 曽根綾子
第一章 野垂れ死にの覚悟
    百歳を超えて元気な人は、医者に近づかず肉が好き
    風邪は薬で長引く。がんの9割は治療で命が縮む
    健康長寿のの秘訣は医者に近づかないこと
    ボケもがんも遺伝より生活習慣で決まる
    ボケは突然始まって、本人はわかっていない
    ボケたくなけりゃ、頭と体を使って、薬をやめなさい
    がんでも、人間は常に希望を見つける
    地震が来てもスピーチを続けた理由
    くだらないことでいい、熱中できる趣味は身を助く
    高齢者の冬山登山は「人困らせ」
    1日1万歩で体を壊す。トレーニング好きは人間だけ
    独居老人500万人。〝野垂れ死に〟が普通になる
    介護はまず、汚物の選択が大問題
    長く生きることが貴い、という国民的思いこみ
    家で枯れるように、老衰で死ぬのがいちばん快適
    親の介護をめぐる、女たちの受難
    老人ホームの静けさ、「おしゃべり」の楽しみ
    老いては、体のブレーキに従え 
    毎日毎日、やることがあるのかが最高のアンチエイジング

第二章 治療しない医者と、医者にかからない作家
    いかにおいて死ぬか、全責任はその人にある
    生き延びる秘訣はサボる。早寝する。なんでも食べる
    長寿の脂質に恵まれた人
    老後の備えは「貯肉」も大事
    抗がん剤は全部「毒」
    老化と、幹細胞と、古冷蔵庫の黄ばみ
    アンチエイジングとは、要するにビジネス
    「気持ちいいこと」が一番健康にいい
    必要な医療・不要な医療
    80歳を超えて医者にかかると、寿命が一気に縮む
    病院をハシゴできるは日本だけ
    高齢者用のいい補聴器がない
    ジイサン3人組の言いたい放題小説
    食べられなくなつたらおしまい、という北欧の文化
    自殺はなかなか難しい
    確実に死ぬなら水断ちか凍死
    生き方は多少、自由になる。死に方は自由にならない
    熱中症と「風呂でポックリ」が一番楽?
    死にたくなったら、とことん腹をすかす
    80歳、90歳の「死にたくない願望」
    衰えたら小屋に隠遁して静かに死にたい
    バイ菌が減ると免疫系が弱る
    ワクチンを打つのもアレルギーの原因に
    世界のあちこちにすさまじい病気が
    カンパンの缶を無菌コップとして活用

第三章 一生ジタバタ、でもサッパリおさらば
    ベルリン・フィルを聴きに、単身バーデン・バーデンへ
    観光ではなく、日常から離れる時間を楽しむ海外旅行
    〝棄てられた女〟は全部拾う、という原則
    自分のお金で初クルーズ。アジアを周遊
    目が悪いから按摩と鍼だけは上手い
    先生は健全な精神の子供。私は精神が歪んだ子ね
    放射線科の病棟が、当時はまるで院内ホスピスだった
    助手になった27歳から「抗がん剤は打たないぞ」
    末期がんの痛み止めにアヘンを吸わせて
    がんの告知がタブーだった辞退の悲劇
    自分の血ゆ肉が不潔で申し訳ない
    虐殺された死者たちの「臭気」という声
    人は死んだあとどこへ行くのか
    痛み止めの薬で呼吸困難に
    新しい薬ほと副作用が強くなる
    医者向けの添付文書にしか書いていない、重大な副作用
    野蛮人だから、薬は飲ませない方がいい
    熱、席、痰、下痢・・・出るものは出しきれ
    どんなときも、自力で頑張りぬくサバイバル術
    老人が入院すると、1週間で車椅子生活に
    医者を信じるのか。疑うのか
    過去をとっておきたい人、消したい人
    遺書とリビングウィルは書いておこう

あとがきに変えて 近藤 誠