タイトル安楽死の論理と倫理
サブタイトル
著者宮川俊行
出版社東京大学出版会
ISBN9784130060950
出版年1979/06/30
サイズ全集・双書
価格2640 円
概要死にゆく者の主体性をどう認めつつ、これを迎える他人と社会の側に、現実にどのような原則が求められるべきなのか。安楽死をめぐって微妙な論点の一つ一つに分け入り、「死の看護」の極限状況のもとに人間の「生」の場面をさし示す生命倫理学。
目次はしがき
序章 安楽死とは何か
1 安楽死の概念
2 安楽死の種類
第一章 「人間の尊厳」と「死苦からの解放」
1 尊厳死-非人格的生存の拒否
2 厭苦死-苦痛しかない生存の拒否
第二章 安楽死の社会倫理額
1 共同体と過度の負担
2 放棄死-親しい他人に過度の負担となる生存の拒否
3 淘汰死-共同体の存立反映に有害無益な生存の拒否
第三章 安楽死と人間的行為
1 人間的行為と死の因果関係
2 消極安楽死=不作為安楽死
3 積極安楽死=作為安楽死
4 間接安楽死=結果安楽死
第四章 安楽死と自己決定
1「いのち」をめぐる自己・他人・社会
2 任意安楽死における任意性
3 解釈的意向の諸問題
4 同情と安楽死
5 安楽死をめぐる社会と他人
終章
1 「安楽死の思想」の問題と倫理
2 安楽死の倫理
3 「安楽死思想」の問題点
結び

あとがき