タイトル九十歳。何がめでたい
サブタイトル
著者佐藤 愛子
出版社小学館
ISBN9784093965378
出版年2016/08/01
サイズ単行本
価格1320 円
概要待望の単行本がついに発売。実にめでたい!
 『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

 大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。
「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」(「女性セブン」2015年2月5日号より)

 その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。

 自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。
 ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。
目次こみ上げる憤怒の孤独
来るか? 日本人総アホ時代
老いの夢
人生相談回答者失格
二つの誕生日
ソバプンの話
我ながら不気味な話
過ぎたるは及ばざるが如し
子供のキモチは
心配性の述懐
妄想作家
蜂のキモチ
お地蔵さんの申子
一億論評時代
グジャグジャ飯
覚悟のし方
懐かしいいたずら電話
思い出のドロボー
思い出のドロボー(承前)
悔恨の記
懐旧の春
平和の落し穴
老遺の悪夢
いちいちうるせえ
答は見つからない
テレビの魔力
私なりの苦労
私の今日この頃
おしまいの言葉