タイトル患者革命
サブタイトル納得の医療納得の死
著者中島みち
出版社岩波書店
ISBN9784007000065
出版年2002/01/31
サイズ新書
価格770 円
概要いま日本の医療は、私たちの考え方次第で、患者の立場を革命的に変えることができるかどうかの正念場に立っている。自らの乳がん体験、誤診による家族の死、そして取材者として接した多くの死を通して、30年間にわたって医療のあり方について発言を続けてきた著者が、患者にとって役立つ具体的な情報を平明に語りかける。
目次 はじめに
第一章 揺れるインフォームド・コンセント
     「よらしむべし、知らしむべからず」からの出発
     患者にとっても難しい、しかし!
感謝、でもついでの盲腸切除?!
なぜ私は「納得」したか
     アメリカでの転換点
     インフォームド・コンセントの二本の柱
     医療費支払い事情、日米の差
     治療内容に保険会社が介入する?
     納得の医療への正念場
第二章 いわゆる「がん告知」について
     病名告知と余命告知を分けて考える
     なぜ「病名告知は必要か」
     病と闘う力
     余命告知は慎重に
     誰が今更、死にたくないと言える?
     奇跡のような治癒
     せめて明日だけは来ると
     どう生きるか、どう生きたか
第三章 誤診からいのちを守るために
     いまだに絶えない誤診
     「狎れ(なれ)」が生む誤診-姉の場合
     名医がなぜ誤診?-私の場合
     医師を選ぶも寿命のうち?
     夫の死
     幸せに生き続けるための努力
     病理組織健さなしで診断は定まらない
     いのちを守るためには不精せずに
     セカンド・オピニオンでの注意
第四章 在宅で看取る
     「家で死ぬ」ことへのこだわり
     「閉じ籠もり在宅」の悲劇
     アイデンティティーが壊れていく
     「病院でてを尽くしてこそ」の場合も
     アンバランスな知識の犠牲
     「死後の処置」を知っていますか?
     これが母との今生の別れ
     拭っても拭っても
     果たせなかった母との約束
     現実の死
     観念の中の死
第五章 病院で看取る
     真の尊厳死とは
     最期までその人らしく
     「ノー・コード」夫の場合
     ただ今日を安らかに
     見守られる安らぎ 見守られない孤独
     「人明かり」としての看護
     死だけは確実に訪れる
 おわりに