タイトル生と死をわけた一瞬
サブタイトル証言・極限からの生還者
著者合田一道
出版社祥伝社
ISBN9784396312466
出版年2001/02/28
サイズ文庫
価格618 円
概要国境の氷海でトド撃ちの3人乗り込み舟が、流氷に押し流されて消息を絶った。炭鉱爆発で16人の犠牲者を出した地底で丸2日間生き延びた。大雪崩に巻き込まれ、奇跡的に助かった少年。証言が明かす“その一瞬”。
目次

厳寒の北海道で起こった3つの事故
●流氷に流され消息を絶ったトド撃ち舟
●爆発した炭鉱の地底から奇跡の生還
●大雪崩で救出された少年
人は、その時何を考えるのか、を問う迫真のドキュメント!

「生還」した人々の壮絶なドラマ──3つの事故から
 本書は、北海道で起こった3つの事故から成っている。
 ここに取り上げた3つの事故のうち2番目の炭鉱ガス爆発は炭鉱が急速になくなった現在ではもう起こりえない惨事であろうが、最初の氷海で起こった遭難や、3つめの春山スキーの雪崩などは、いつふたたび起こるともしれない要素を孕(はら)んでいるといえる。
 長い歳月が経過したいまになって、貴重な資料が手に入ったこと、羅臼町の人々の好意で完璧な取材ができたこと、雪崩に遭遇した本人の取材協力でこの本ができた。死に直面したとき、人間は何を思い、何を望むのか。本書は、極限の世界から「生還」した人々の壮絶な人間ドラマを綴ったものである。

1 国境の氷海でトド撃ちの3人乗り込みの舟が、流氷に押し流されて消息を絶った。
2 炭鉱爆発で16人の犠牲者を出した地底で丸2日間生き延びた。
3 大雪崩に巻き込まれ、奇跡的に助かった少年。証言が明かす"その一瞬"。