タイトル人間の往生
サブタイトル看取りの医師が考える
著者大井玄
出版社新潮社
ISBN9784106104039
出版年2011/01/20
サイズ新書
価格792 円
概要自然や人とのつながりを忘れ、病院の中に死を遠ざけるうちに、日本人は死の全身的理解を失ってしまった。クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の根幹をなすクオリティ・オブ・デス(QOD)の悪化をかえりみず、健康維持や抗加齢ブームにとらわれるのはなぜなのか…終末期医療に取り組みつづける医師が、在宅看取りの実際と脳科学の知見、哲学的考察を通して、人間として迎えるべき往生の意義をときあかす。
目次家で死ぬ意味
大往生の回復
進行がん告知
医者と芸者
一人称のがん
在宅看取りの不安
作り話
「わたし」はどこに宿るのか
老いと「意味の世界」
野垂れ死にも悪くない
「意味の世界」を落ち着かす
ある地域医療の死
祈りとつながり
終末期胃腸医の見る「時」