タイトル死にゆく人の身体と心に起こること
サブタイトル大切な人を看取るためのヒント
著者玉置 妙憂
出版社宝島社
ISBN9784299002990
出版年2020/04/10
サイズ新書
価格913 円
概要死は人生の最大の大仕事。死にゆく人に寄り添い、満足な看取りを行うにはどうすべきか・現役看護師の女性僧侶が語る、これからの看取りの在り方
目次はじめに
第1章 死にゆく人に起きること
 死にゆく人の身体と心に何が起こるのか
 共通する5つの変化
 終末期の「痛み」は400メートル走
 痛み止めは必ず「便秘」になる
 不安と痛みに襲われる「不眠」
 「食べたくない」は身体からのメッセージ
 「気持ち悪い」は血圧低下が原因か?
 終末期の苦しみは減らせる
 増え続ける死に直面する時間
 便秘に効く新薬
 「夜は眠らなきゃ」をやめる
 食べたくないことへの処置がむしろ苦しい
 「自然死」か、それとも「餓死」か
 点滴は家族の安全材料
 一時的に元気になる
 終末期の心は、外向きから内向きへ
 夢を見ながら自分の人生を振り返る
 延命市場主義の医療
 死ぬことを忘れた社会
 死をうまく表現できない
 死は人生最後の大仕事
 多死社会を迎えて
 完全に平穏な死は、ひとつとしてない
第2章 「死の質」を考える時代
 「生活の質(QOL)から「死の質(QOD)へ
 延命措置は誰が決めるのか
 本人の意志を保険証のチップで確認
 台湾の「臨床宗教師」
 「万事うまくいっていますよ」
 医療を学ばない日本の臨床宗教師
 医療と宗教がタッグを組む
 アジア初の安楽死
 日本と台湾、宗教的背景の違い
 「点」のケアではなく「線」のケアを
 日本で「大慈学苑」を立ち上げる
 医療が学べるスピリチユアルケアの専門講座
 地域に看取りの家を
 保育園とホスピスを一体に ~宮崎駿さんのスケッチ~
 ある看取りの例
 最大の教育は自分の死に様を見せること
 死について語れない大人たち
 詩の怖さと尊さを知る
 樹木希林さんの死に学ぶ
 在宅で家族を看取らなければならない時代へ
第3章 看取りの時間の過ごし方
 邪魔をしない
 シーソーのような関係
 9対1の割合で、相手の方に多く話してもらう
 看取りの学びが「介護殺人」を防ぐ
 延命治療拒否を撤回した男性
 いのちは最後まで生きようとする
 「ベストチョイス」と肯定する家族のケア
 新薬の副作用で亡くなる
 人間の死には必ず意味がある
 医療用麻薬で「眠る」ことを選択
 家族にとってのお別れの時間
 「誰しもが穏やかに死ねる」という方法はない
 本当に穏やかな死に方とは
 ただ同じ空間にいるだけでいい
 「慈悲」を使い分ける
 在宅での看取りは特権的な時間
 人生を終う大仕事に寄り添う
第4章 往生問答ー人の死に良し悪しはあるか?
 「看取り難民」にならないためにどうすべきですか?
 在宅での看取りでいちばん大変なことは?
 死への不安を国にする父にどうしてあげれば・・・・
 在宅での看取りをやるべきか否か?
 人の死に良し悪しはあるか?
 ピンピンコロリで死にたい。そのためには?
 胃ろうや延命治療の是非は?

 おわりに