「わらじ医者」として京都西陣をくまなく歩き、同僚や住民とともに独自の地域医療を切り開いた早川一光。「元気かあ?」と往診先の玄関をがらっと開け、「また来るしな」と帰っていく。住民に慕われ、敬愛された一光自身が迎えた人生の最期とは。「堂々とおむつしたらええんや」「衰弱やない、老いは円熟や」「ええねん、物忘れしても」…柔媚な京都弁でユーモアたっぷりに語り、肩ひじ張らずに過ごす気楽さが心地よく感じられます。

タイトル早川一光の「こんなはずじゃなかった」
サブタイトルわらじ医者からの最期のメッセージ
著者早川 さくら
出版社ミネルヴァ書房
ISBN9784623087860
出版年2020/02/13
サイズ単行本
価格1980 円
概要「わらじ医者」として京都・西陣をくまなく歩き、同僚・住民とともに独自の地域医療を切り開いた早川一光。二〇一八年六月に亡くなるまで約二年半の間続いた、京都新聞での好評連載を書籍化。長女による聞き書きを通して、「わらじ医者」が人生の最後に考えた、医療のあり方、老いとの向き合い方、人生論などを縦横に伝える。第2部では、最期を看取った家族・娘の視点で、父・早川一光の療養生活・医者人生を振り返る。在宅医療の先駆者からのメッセージ、決定版。
目次第Ⅰ部 父のつぶやき「こんなはずじゃなかった」
第1章 医者から患者へ
第2章 父の「畳の上の養生」
第3章 医療・介護のあるべき姿
第4章 一緒に考えまひょ
第5章 ほな、いくな
第6章 父の「畳の上の往生」

第Ⅱ部 父の背中