著者の松本祐二さんは、島根県益田市で江戸時代から続く松本医院の院長として地域の医療を支えています。地域に根付いた開業医だから言えること、感じること、患者さんに伝えたいことがあります。胃ろうのためお腹に穴をあけた親戚を見舞った帰り、松本医師は母親から「あんなふうにはしないでね」と言われました。いのちの意味は、人によってさまざまです。死なせないことだけが大切なのではないと思ったそうです。
本書は島根県奥出雲町のイラストレーター、木下千絵さんが挿絵を入れています。優しく包み込むような絵と、松本医師の真摯な想いがつまった1冊です。
信頼できる開業医を訪ねてくる患者のさまざまな悩みを読んで、自分のことを振り返って考えてみるのが、良い終活になりそうです。
タイトル | 黄昏時の診察室 〜開業医を取り巻く終末期のあれこれ〜 |
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サブタイトル | |
著者 | 松本 祐二 |
出版社 | 山陰中央新報社 |
ISBN | 9784879032430 |
出版年 | 2021/04/15 |
サイズ | 単行本 |
価格 | 1100 円 |
概要 | |
目次 | 黄昏時の診察室(本当の気持ち;昭和の生き方;安楽死と尊厳死;人生会議;リビングウイルノート ほか) 寄り添い思う診療日誌(「いわみ談話室」から)(縁起をかつぎ始めると…;医者を選ぶのも寿命の内;年をとるのはいやですか;人生の終末どう迎える;親からの教え再点検を ほか) 京都ALS患者嘱託殺人事件・特別寄稿(安楽死という殺人) |