タイトル老いと死を生きる
サブタイトル―老人病院医師へのインタビュー
著者新福 尚武
出版社老人病院情報センター
ISBN9784990198305
出版年2004/5/21
サイズ
価格2000 円
概要自分の死、親の看取り、患者の看取りを老人病院の医師5人が語る
家族、医療や介護の現場で働く人びとに伝えたい‼︎
目次まえがき
よく老い、老いをよく生きる
老人病院医師への9つの質問

第一章 天本宏 在宅重視の24時間体制コミュニティケア
 自分の死ーわがまま体制を整え、セルフィッシュを貫く
 親の看取りー看取りにいたるまでの関わりを重視
 患者さんの看取り―在宅ケアの条件は本人の意思決定
 医師になった理由ー広島で被爆
 高齢者医療に向かっていった動機ー高齢者の地域調査がきっかけ
 老人病院の建設ー付き添いなしのトータルケア
 印象に残った死―祖父の死、先輩の死
 家族へのアドバイスー時代のニーズは自由な環境
 宗教―自分の物差しを持つのに役立つ
  インタビューを終えて

第二章 漆原彰 医療・介護施設と在宅支援のシステムづくり
 自分の死ー発達した最良の医療を受けたい
 親の看取りー医師としてよりも子どもとして
 患者さんの看取りー苦痛をとるターミナル医療
 医師となった理由ー建築家か医師か
 高齢者医療に向かっていった動機―核家族化時代のバックアップ体制
 老人病院の建築ー医療と福祉の合体を先がける
 印象に残った死ー眠るように逝った祖母
 家族へのアドバイス―家族観の変化と介護の社会化
 宗教ー袈裟を着て診察する自分の姿
  インタビューを終えて

第三章 新貝憲利 痴呆専門病院を改札・痴呆老人のケアと看取り
 自分の死ー僕は寂しがりや、日替わりメニューできてほしい
 親の看取りー居心地のいい空間を用意
 患者さんの看取りー孤立感、孤独感のない最期
 医師となった理由ー医師である父への反発
 高齢者医療に向かっていった動機―僕が痴呆を治す
 老人病院の建築ー痴呆老人のターミナルケア
 印象に残った死ー数えきれないほど立ち会った
 家族へのアドバイス―病気・障害・人間性をみる
 宗教ー僕の宗教観はあるがまま
  インタビューを終えて
 
第四章 大塚宣夫 大往生・終いの住処としての施設
 自分の死ー死はいつもすぐ隣りにある
 親の看取りー親をみるために病院を建てた
 患者さんの看取りー家族も医療者も後悔しなり看取り
 医師となった理由ー一族の中に医師をひとり
 高齢者医療に向かっていった動機―長生きした罰としての人間収容所にショック
 老人病院の建築ー家族も癒される施設
 印象に残った死ー厳かな死
 家族へのアドバイス―設備、技術、知識、システムの揃った施設の活用
 宗教ー人は一度しか死なない
  インタビューを終えて

第五章 新福尚武 対象・昭和・平成の時代を生きて
 年齢とともに死生観が変わってきた
 不可知なるものの存在
 宗教と精神医学の一体化
 21世紀の精神医学が目指すもの
 活発に生きるヒント
 挨拶をして穏やかに死を迎える
  インタビューを終えて

 あとがき