タイトルホスピス最期の輝きのために
サブタイトルChoice is yours ― 告知から選択へ
著者内藤いづみ/鎌田寛/高橋卓志
出版社オフィス・エム
ISBN9784900918092
出版年1997/6/6
サイズ
価格1524 円
概要告知は誰のものか、すべての痛みからの解放は可能か……。果たして、私たちは安らかな死を迎えることができるのか……。
在宅ホスピス医・地域医療者・宗教者による、「私自身の死」をめぐる語り下ろしホスピスマインド。
目次プロローグ 「いのち」によりそって――内藤いづみ
STAGE1●ホスピスは夢の場所か
先進国イギリスにみるホスピス事情
すべての答えがイギリスにあった/痛みから解放され生命フ輝きを取り戻す空間/バーまである!英国式ホスピス/ヒューマンネットワークのある強み
在宅緩和ケアを可能にするもの
本人が病名を知っていることが原則/むずかしいのは医療との協力体制/ホスピスは敗者の場所ではない/ホスピス願望シンドローム
■真実は二つの顔をもって ――内藤いづみ
STAGE2●行き場のない患者たち
医療の縦割り構造が生み出すもの
40日という暴力的な待ち時間/積極的医療と緩和医療のコミュニケーション
医療の主役は誰なのか
〈怖い医者〉とコミュニケーションがとれない患者/「死」は誰のものなのか?
ガンで死ぬとはどういうことか
ガンで死ぬのも悪くない/壁のないホスピスを作りたい/末期患者の恐怖と孤独
STAGE3●無知であることの恐怖〈告知をめぐって〉
越えられない告知の壁
告知を希望する人に反映できない医療/義父は三年生きるのが目標だった/不安と疑惑で揺れる患者の心
上手な告知、下手な告知
余命告知は統計上の数医療が終末期医療を変えていく
死の〈準備〉教育“デス・エデュケーション”
「いい死」を見せていくこと/学びの場所がない死
近代化とその反動としての医療
すごいスピードで走ってきた日本/生と死にマニュアルはない
宗教はそのときなにができるのか
形式にとらわれているお葬式/宗教も医療も手間暇を惜しんではいけない
〈リビングウィル〉と個の確立生きてきたように死んでいく/ホスピスは創造していくもの
■埋骨〈うめ〉られたいか、散骨〈まか〉れたいか――高橋卓志
■〈生命の水〉と旅立ち――内藤いづみ
エピローグ 地域医療がホスピスを目指すとき――鎌田實
フォト・プロフィール(内藤いづみ・鎌田實・高橋卓志)
用語解説/【巻末資料】緩和ケア病棟承認施設一覧