タイトル | 一臨床外科医のエッセーズ |
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サブタイトル | 医の倫理をめぐって |
著者 | 上竹正躬 |
出版社 | |
ISBN | -26 |
出版年 | 2007/10/19 |
サイズ | 単行本 |
価格 | 非売品 円 |
概要 | 筆者は臨床外科医としての多忙な診療の傍ら、患者の立場から見た医療のよりよい在り方を常に問い、筆に託して世に訴え続けてきた。それらの一部が近年ようやく法律や団体倫理として具現化しつつある。(例えば、がん対策基本法、基本計画法) 多様な医療問題を筆者の倫理の目で紡いだ言説のほか、米国で国家的がん対策の一環として配賦されている「患者・家族のための冊子」の概説(訳者あとがき集などを含む随想録。 |
目次 | まえがき 時事随想 「注射万能」に追いやる原因 安上がり医療の公害・外科医肝炎 脳死に社会的合意は必要 ペリー来航の再現 ホスピスへの道遠く 患者によるインフォームド・コンセント(IC)の権利放棄の問題 癌告知のあり方への提言 医療のソフト化 「癌の闘病記録」に思う カルテのコピー手渡しには反対 イタリアでの癌告知の実態に思う 代理出産などには国レベルの審議を 医療現場でのHIV対策を 安楽死判決への疑問と不安 望ましい包括的医療 危険性だけでない遺伝子診断 がん民間療法、チェック必要 医療倫理、国レベルでの議論を 慎みたい、がん告知の先行 ウードゥ・デスと癌死 シシリー・ソンダースと癌告知 思いを生かすホスピス望む 医療情報は「見る」より「理解」 倫理原則に反する「文春」の記事 ある文学者とがん告知 癌100%告知への疑問 抗癌剤無用論の罪 いま、ターミナルケアわ考える 代理出産には慎重さほしい 呼吸器外し報道の語るもの 病気腎移植問題を問う 延命中止にはまず自然死法 論壇 丸山ワクチンの背景と対応 がん治療法に登録制を 臨床実験防止規定の限界 医の倫理の体系化を急げ 人間関係を重視したがん告知を インフオームド・コンセントを形骸化させないために インフオームド・コンセントと患者の権利 癌検診にも「IC」理念が必要 自由主義的社会における「自由」と「寛容」 どこまで嫌われるのか移植医療 文書を重視するインフォームド・コンセントの危険と矛盾 “無益な延命”を考える ―米国主要教育病院におけるDNR指針 米国主要教育病院におけるDNR指針(上) キリスト教長老派(Presbyteian)大学病院、クリーブランド大学病院 米国主要教育病院におけるDNR指針(下) ペンシルバニア大学メジカルセンター、ジョンズ・ホプキンス病院、ノースウエスタン記念病院、ベス・イスラエル病院、メーヨークリニック あ・ら・かると アメリカ雑感 ―ボストンにてー 「同愛」ことばのルーツを求めて ―高松凌雲の生涯― 大部屋のフイナーレ 『紅花のかげに咲く』を上梓して “良心”は、いま ターミナルケアの実践を通して思うこと(講演) “パトスの知”と医師教育 日常診療の指針ーがん告知と患者・家族への支援 緩和ケア(ターミナル・ケア)と癒やし 『訳者あとがき』集 アメリカ国立癌研究所発行「がん患者のための小冊子」より 『時を大切に―がんの患者さんと彼らを思いやる人々を支える』 『人生を生き抜く知恵とアドバイス―進行がんと診断されたあなたに』 『勇気を出して真実と向き合うーがんが再発したとき』 『家族のだれかががんになったらー子どもと親に読んでほしい本』 『食べることも治療のうち―がん患者食生活のガイド』 『人生のゆく先を考える―がん体験者のための生活ガイド』 『病める人の希望とは何かー希望を持ち続けるためのヒント』 『がんと性生活ー「女性」「男性」とパートナーの方のために』 あとがき |