タイトル生命と倫理 第8号
サブタイトルSophia Bioethics Vol.8
著者上智大学生命倫理研究所
出版社
ISBN
出版年2021/3/31
サイズ18.2×25.6 cm
価格
概要
目次巻頭言
浅見 省吾 (上智大学生命倫理研究所長・外国語学部教授)
論文1
オランダ安楽死法と欧州人権条約 -自己決定権と生命線 盛長 審一郎 (富山大学名誉教授)
Ⅰ) オランダは安楽死を合法化したのか?
Ⅱ) 法務長官控訴文書(ECLI:NL:PHR:2019:1338)について
Ⅲ) 安楽死法=医師のケアの行為に関する法
Ⅳ) ケアの要件と欧州人権条約
 (1) 自発性 ケアの要件 「(a) 患者の要請が自発的かつ十分に考慮されたものであることを確信し」と『人権』2条「生命への権利」
 (2)「b) 患者の苦痛が耐えがたく解法される見込みのないものであることを確信し」と「人権条約3条 拷問の禁止 何人も、拷問または非人道的なもしくは品位を傷つける取扱いもしくは刑罰を受けない」
 (3) 「生命の終結の仕方」と人権条約8号「私生活の権利」
 (4) 安楽死法の制度的保護と原理
論文2
倫理的で持続可能な事業活動の環境・人権デュー・ディリジェンスの重要性 -インドネシアのパム油性産業の事例
ウィニバルドス ステファヌス メレ(南山大学法学部・社会倫理研究所・准教授)
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. パーム油性産業-「祝福」か「災い」かの議論を超えて
Ⅲ. 企業、環境・人権、持続可能なパーム油生産業
Ⅳ. 結論―今後の方向

産婦人科医から見た非侵襲的出生前検査(NIPT)の本質
石原 理(埼玉医科大学産科婦人科学)
はじめに
出生前診断のひとつのしてのNIPT
NIPTとは
NIPTの現状と問題点
妊婦の自己決定
NIPTに関わる「倫理的社会的問題」の本質は

産む選択と産まない選択 中立的なピアサポートとして
水戸川真由美(NPO法人親子の未来を支える会)
「NPO法人 親子の未来を支える会」(fab)とは
「出生前検査」について、
親子の未来を支える会の「ピアサポート」とは
相談者から聞こえる声
プックレットの作成
まとめ

親の意思決定を支える遺伝カウンセラーの役割
瀧澤公子(NPO法人 遺伝カウンセリング・ジャパン理事)
1. 遺伝カウンセリングとは
2. 遺伝カウンセリングの担当者としての非医師の遺伝カウンセラー
3. 認定遺伝カウンセラーとは
4. 出生前診断における認定遺伝カウンセラー
5. これからの社会における認定遺伝カウンセラーの活躍

出世前の生命をめぐる法と倫理
本田まり(芝浦工業大学工学部)
はじめに
Ⅰ 倫理的・法的状況
1 倫理
2 立法
Ⅱ 現場における法的課題
1 判例
2 障害児の教育
おわりに

出生前検査のあり方について考えること
山中美智子(聖路加国際病院 遺伝診療センター / 女性総合診療部)
はじめに
出生前検査に関する遺伝カウンセリングとは
遺伝カウンセリングの必要性
検査の対象を絞ることについて
「胎児条項」について
今後の課題

助産師と教員の立場から出生前診断に関わる方々に質問したこと
島田真理恵(上智大学総合人間科学部看護学科)

NIPTをめぐる法的課題 -諸外国の例をもとに考える
小林真紀(愛知大学)
1. 問題の所在
2. フランスの現状
2.1 妊婦の権利と医師の義務の明確化
2-2 公費による負担
3. おわりに

2020年度 講演会・シンポジウム概要報告