タイトル生きる権利・死ぬ権利
サブタイトル
著者鯖田豊之
出版社新潮社
ISBN9784106001888
出版年1989/07/31
サイズ全集・双書
価格1206 円
概要人間の死は文化現象で、死のとらえかたは万国共通ではない。最近の欧米諸国では安楽死の公認や植物人間の機械的延命中止を叫ぶ声もつよいが、反面、末期ガンの宣告をものともしなかったり、死者の腎臓や心臓をもらいうけてまで生を追及する。死ぬ権利は生きる権利とワン・セットの関係にあり、単なる死にいそぎとは区別される。日本人はこれらの点をどううけとめられたかよいか、両者の歴史的風土を比較・検討し、将来を展望したい。
目次第一部 異国で死ねば
第一章 ジャンボ・ジェットの悲劇
第二章 第二次大戦をめぐって
第三章 キリシタンの限界
第四章 経済成長のなかで
第二部 生はぎりぎりまで
第一章 自殺はタブー
第二章 生と死のけじめ
第三章 遺体は身近な存在
第四章 あきらめきれない人生
第三部 死ぬ権利の芽生え
第一章 遠のく死のかげ
第二章 医学のたちおくれ
第三章 光と影はくっきりと
第四章 脱皮するヨーロッパ
第5章 管理される死