2024年4月28日(日) 春日部市公開講演会
4月28日(日)、春日部市民文化会館にて、新潟大学医学部医学科医学教育学分野担当 主任教授 岡崎史子医師(関東甲信越支部理事)と杉浦医院理事長 杉浦敏之医師(関東甲信越支部支部長)とによる公開講演会が開催されました。
40代~90代の89名の方がご参加くださいました。医療従事者の皆様や非会員様のご参加も多く、尊厳死と安楽死について海外の事情について知ることや、ACP(人生会議)についての知識や心づもりを更に理解することができました。アンケートから抜粋し、参加者の声をご紹介します。
【アンケート内容】
- 具体的な事例を話してくださって、聞き入ってしまいました。悩むのは人間、海外でも同じであると実感しました。与えられた命という考え方があります。だから自分で終わらせることはできず、生ききらなければならないと。私はよくわからなくなります。感謝と笑顔をもつと、なおさらです。人間は必ずいつか死ぬ・・・どう生きるか、死ぬかは、人間の永遠のテーマです。(50代 会員)
- 日本と海外では死の考え方が違うということが良くわかりました。ACPの事例もあったため、ACPの必要性がより具体的にわかりました。(50代 非会員)
- 日本では、まだまだ意思表示ができるうちに明文化しておかなければ、家族を悩ませることになりそうですね。人の手を借りなければならなくなった時点で死を選びたいとは思いますが、その程度では死なせてはもらえそうもなく、悩ましいです。80代の母とも10代の娘とも延命措置について話し合っていたことが、「人生会議」だったようです。実際は、もっと細かく話し合うべき項目があるようなので、勉強していきたいと思います。(50代 非会員)
- 有意義なお話しをしていただき、ありがとうございました。最後の時に、いろいろな人に感謝できるよう生きていきたいと思います。(60代 会員)
- 日本尊厳死協会の講演会にはじめて参加しました。「親の死に目に会えなかった」ことを私はずっと後悔していましたが、今日の講演の話の中で、私の気持ちが軽くなりました。そうか、日本人的な考え方でもあった。確かに・・・と思いました。(60代 会員)
- 会員登録してあるだけで、なかなか死について向き合っていない生活でしたが、春日部で開催されることを知って初めて参加しました。人生会議の内容も詳しく知ることができましたので、どう活用するかを考えるヒントをいただきました。個人的にはNHKのドキュメント安楽死を観て、このような終末の選択があることに肯定的にとらえました。日本は避けているように感じます。(70代 会員)
- 住んでいる近くで講演会があり、来られてよかったです。海外の事情や日本での事情も何となく耳に入ってきていましたが、きちんと聞くことができ、よくわかりました。リビング・ウイルについて、息子には話してありますが、もう一度現在進行形で話し合いたいと思います。元気な時に話し合うことが大事と改めて思いました。(70代 会員)
- 最近「人生会議」という言葉をしばしば目にしておりました。今日の講演でよく説明していただき、ありがとうございました。(70代 会員)
- 海外の安楽死の実状を知り、大変参考になりました。日本ももっとマスコミで取り上げて欲しいです。(70代 会員)
- 自分だけが了解、希望していれば良いと思っていたが、今後は家族等周囲との共有が大事とわかった。大変参考になりました。ありがとうございました。(70代 会員)
- 「人生会議」必要性が非常によくわかりました。エンディングノートを少しずつ作成中ですが、それに併せて、夫婦で「人生会議」について話し合いたいと思います。(70代 会員)
- 死を率直に話し合える状態は「健康的」!これからも現在進行形で家族と話し合いを続けたいと思います。(70代 会員)
- 私は自分が死ぬ時に、ただひたすら苦しまないで、痛い思いをしないで、穏やかに死にたい一心で入会しました。「楽に死ぬ」為に、事前にするべきことや考えることがあり、簡単ではないのだと考えました。周りに伝えるべきポイントが絞られた気がいたします。大変参考になり、ありがとうございました。(70代 会員)
- 尊厳をもって生きる、私も尊厳死を望んでいます。家族と話しをする必要性をとても強く感じました。死について、考えることがあります。伝えないといけないとあらためて思いました。このお話をきっかけに繰り返しでいい、それが大事だと思いました。笑顔と感謝で生きていきたいと思います。ありがとうございました。(70代 会員)
- オランダでの医師の積極的なかかわりが罪に問われないというのはいいことだと思います。身体が不自由になって生きていくのが苦痛になったとき安楽死を選べるのは選択肢として必要だと思います。どう生きるか、どう死にたいのか、迷いながら生きていくしかないのですね。こうすればよいという正解はないと思います。日々考え、生活していくほかないと思いました。(70代 会員)
- 初めて講演会に出席しました。ACPに一歩踏み出したいと思わされました。生きるとは何かも考えさせられる、考えないとならぬ重いお話でした。(70代 会員)
- 夫婦二人の問題だけでなく、息子夫婦、孫も交えてよく話し合う必要があると思いました。妹夫婦が尊厳死協会に最近入会したと聞き、妹からの情報でこの講演会に友人4人を誘って来ました。(70代 非会員)
- 元気なうちに自分の気持ちを伝えておくことの重要性を改めて感じました。(70代 非会員)
- 上手く書き表すことができませんが、意味深く、自分の事として考えさせられる講演でした。「人生会議」大切で是非やりたいと思います。(70代 非会員)
- 人生会議、その通りだと思いました。(80代 会員)
- 初めての参加でしたが、87才の老生ですので、家族とのACPを実施したく存じます。本日、リビング・ウイルノートを買いました。(80代 会員)
- 「尊厳死」設立までの経緯がよくわかりました。岡崎先生の穏やかな語り口が身に沁みました。自分の意向、希望を常に明確にしておく必要性、そして日々の生活を大切に楽しく過ごす工夫、その後におのずと答えが出てくるのではと・・・。あらためて今回の受講は有意義でした。ありがとうございました。(80代 会員)
- 講演1 日本と海外の「死」に対する考え方が少しわかりました。講演2 日頃から話題にすることの大切さを再認識いたしました。会場からのドクターのご意見(特に旅たちへの伴走)心に沁みました。協会からのカードの説明ありがとうございました。緊急連絡先の氏名変更したく思っておりました。(80代 会員)
- リビング・ウイルの発行誌を読んで参考にしています。如何に「生きるか」を改めて大切にして過ごしたいと思って、本日の講演をお聞きしました。妻が亡くなって22年になりますが、今度どのような事態が生じるか分かりませんが、娘たちにも延命治療は受けないと話し合っています。残り少ない人生を少しでも世間に役立つことを考えて過ごしたいと願っています。有難うございました。(90代 会員)