タイトル安楽死のできる国
サブタイトル
著者三井美奈
出版社新潮社
ISBN9784106100253
出版年2003/07/31
サイズ新書
価格748 円
概要大麻・売春・同性結婚と同じく、安楽死が認められる国オランダ。わずか三十年で実現された世界初の合法安楽死は、回復の見込みのない患者にとって、いまや当然かつ正当な権利となった。しかし、末期患者の尊厳を守り、苦痛から解放するその選択肢は、一方で人々に「間引き」「姥捨て」「自殺」という、古くて新しい生死の線引きについて問いかけるー。「最期の自由」をめぐる、最先端の現実とは。
目次はじめに
第一章 「死ぬ権利」がある国
安楽死パスポート
生命の自決権を求めて
第二章 オランダ安楽死の歩み
発端は七一年の「ポストマ事件」
推進力となった「民主66」
八○年代 安楽死要件の成立
九○年代 「遺体埋葬法」の改定
第三章 世界初の「安楽死法」
健康な人の安楽死
ついに「安楽死法案」国会提出へ
司法の変化
世界に衝撃が走った日
何が画期的か
第四章 医療・福祉システムの基盤
制度化に必要な「四つの条件」
介護保険のふるさと
かかりつけ医と平等な医療
安楽死のノウハウ
医師の苦悩
第五章 制度を支える人たち
餓死を選ぶ老人
安楽死ホットライン
安楽死届け出と地域評価委員会
自発的安楽死協会
第六章 子供と痴呆高齢者
十七歳の死
痴呆に陥る苦しみ
第七章 自殺との境界線
ドリオンの薬
死のコンサルタント
安楽死とホスピス
「よき最期のために」
自宅風ホスピスの誕生
第八章 赤ちゃんの安楽死
小脳症児ハイスの死
「意味ある人生」とは何か?
「透明性」確立を目指すオランダ
第九章 安楽死を可能にした歴史
オランダ的社会管理
合理主義と市民文化
自由の国
カルバン主義の死生観
第十章 ベルギーとスイスの場合
欧州の動揺
ジャンマリー・ロランの死
ベルギー法の特徴
スイスも安楽死を容認
第十一章 日本で安楽死制度は可能か
日本の安楽死裁判
東海大付属病院事件
日本とオランダの違い
日本の安楽死運動
「覚悟」の不在
あとがき