お気持ちがうかがえ嬉しさと安堵 ─ 終身会員継続意思確認で─

尊厳死協会では公益財団法人への移行認定を 受けたのを機会に、終身会員の現況を把握しよ うと、電話による聞き取り調査に取り組みました。
当支部では7月下旬から実施。事務局員のほか、 時間に余裕がある小林司(支部顧問)と南平好美 (支部理事)が、事務局にある1本の電話を使って 取り組みました。1回の電話で話ができなかった場合は後日、少なくとも2回はかけ直しました。
東海北陸支部管内の終身会員339件(同一世帯は 1件として計算)のうち電話で連絡が取れたのは 227件(66.9%)。
家族が「本人が電話に出るのは無理」「施設で生活している」なども含めての数字です。連絡がつかなかった74件(21.8%)のう ちほぼ半数(38件)は「電話は使われておりません」や「ご用件をピーの後に」「振り込め詐欺防止にしています」の応答でした。 電話がつながった方には、終身会員登録時と状況に変わりがないか確認させていただきました。「住所に変更はありませんか」「会員証(カー ド)、LW宣言書は手元にあるでしょうか」「日常生 活にお変わりはありませんか」。こんな電話が突然かかってきて驚かれた方もいらっしゃったかもしれません。この場をお借りして、応対いただ いたことにあらためてお礼申し上げます。
そんな中、「終身会員をやめる」「脱会したい」と切り出された方がいらっしゃらなかったことに、明るい 気分になりました。 一方で、20人の方が亡くなられていました。電話口で会員の奥さまが「夫はもういない」、息子さんが「父はとっくに亡くなっている」とおっしゃられるのを聞くと、悲しく戸惑いました。
お 悔やみを申し上げるとともに「これからも尊厳死運動をよろしく」とお願いしましたが、もっと適切な言葉がけができたのではという思いが今も消えません。 (小林 司、南平好美)