支部長ご挨拶

尊厳死は自然死を選択し、延命治療を行わないことであり安楽死とは異なります。また、個人により状況は異なりますので、一律に規定することはできません。しかし、必要以上に過度な処置を施され、自分が希望しない不必要な苦しみ受けることを避けたいということは当然の希望であります。

与えられた生をよりよく生きることは、私たち一人一人の使命ですが、しかし、どのように生を終えるかは、その人の生き方に含まれており自分の希望を述べることができます。西行法師の短歌「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月の頃」はこのことを表しています。

近年では医療の発達により延命治療が可能となり、終末期の医療について人為的な部分が大きくなりました。このような状況の中で、延命治療を行わないで欲しいという希望を意思表示することを保証するために、日本尊厳死協会は設立されています。

死期が迫る状況では死を避けたいご家族も、医療関係者も、延命治療に傾くことは当然です。このために本人の希望を意志表示することが必要になります。また、事の重大性から文書にしておくことも必要です。

尊厳死の希望を伝えておくことは、自分の生き方を考えることであり、決して生きることに消極的になることではありません。むしろ、未来に対して前向きに生きることであり、尊厳死を考えることは、人生に対して積極的に生きることになります。

死はまことに個人的なことで、人は誰でも一人で死に向かい会わなくてはなりません。しかし、延命治療については、ご家族に判断を求められることが多くなりますので、ご家庭でも考えていただき、ご家族での入会をお勧めいたします。

四国支部長 野元正弘

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