みやざき事務局から挨拶

尊厳死協会 宮崎県支部 会長就任のご挨拶

医療法人サクラ会 あけぼの診療所
國枝 良行

 このたび、日本尊厳死協会 宮崎県支部の会長を拝命いたしました、あけぼの診療所の國枝良行と申します。会員の皆様、そして関係者の皆様に、まずはご挨拶申し上げます。
 私と尊厳死協会とのご縁は約20年前に遡ります。当時、藤元早鈴病院で緩和医療に従事されていた馬見塚先生のご紹介で、難病を患っていた母とともに入会いたしました。以降、大学病院勤務や診療所の開業など多忙な日々が続き、協会運営に関わることができず心苦しく思っておりました。
 昨年、母が治療困難な進行肺癌と診断されました。私は在宅にて緩和ケアを行い、最期まで本人の望む形で自宅にて穏やかな看取りを実現することができました。尊厳ある最期とは何かを、家族として、そして医師として、改めて深く考える機会となりました。
 かつて宮崎大学病院勤務時代には、臨床倫理学の板井孝壱郎教授とともに緩和ケアチームの立ち上げに携わり、近年では佐賀県の満岡先生が主催される「尊厳死合宿」にも参加するなど、尊厳死に関する見識も少しずつ深めてまいりました。
 開業から10年が経ち、今こそ私自身の経験を活かし、協会活動により深く貢献すべき時期であると感じております。
 宮崎県における尊厳死協会の認知度はまだ十分とはいえず、他県と比較して会員数も一桁から二桁ほど少ない状況が続いております。これを受け、会長としての任を全うすべく、地域に根ざした啓発活動を進め、会員の皆様とともに「尊厳ある生と死」について考え、支え合える組織づくりに尽力してまいります。
 今後とも、皆様のご指導とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

九州支部・みやざき 役員
会長國枝 良行医療法人サクラ会 あけぼの診療所院長
理事日高 淑晶医療法人花葉会 船塚クリニック院長

令和7年4月1日