“人生会議”のその前に、
「リビング・ウイル」を書きましょう。

“人生会議”を、ご存知ですか? 2018年の11月、厚生労働省が発表した「ACP(アドバンス・ケア・プラニング)」の愛称です。
ACPとは、自分の将来の医療やケア関する事前指示書のことです。しかし、私たちにとって、もう一つピンときません。そこで“人生会議”という愛称が生まれました。
患者さんの人生、つまり、これから必要となる医療やケアの進行状態や、もし回復不能となったときの対応を、本人の意思をもとに、前もって家族、医療者、介護職などのグループで、会議のように何度も話し合い、そのサポート体制を決めておこうとするものです。

患者さんの心は変化することもあります。その時は、また、グループで相談し、患者さんのための最善の対応を、再度話し合うことになります。
単純に言えば、患者さんの医療やケアの対応を、患者さん本人の意思はもちろん、家族を含めた関係者のグループの話し合いで決めていこう、とするものです。
言うまでもないことですが、患者さんの“いのち”は、患者さん本人のものです。誰も代わることなどできません。
最も大切なのは、患者さん本人の、安らかな最期を迎えたいとのはっきりした「リビング・ウイル」の意思を持つことであり、それを文書の形で残すことではないでしょうか。
私たちの日本尊厳死協会は、「リビング・ウイル」の理解促進と普及に、わが国で最初に本格的に取り組み、全国各地を8支部で活動しています。

“人生会議”の時代こそ、「リビング・ウイル」を書きましょう。
東北支部長に再任されたものとして、初心に戻り、東北地域のみなさまと、「リビング・ウイル」の促進活動に努めてまいります。
なぜならば、「リビング・ウイル」には、チカラがあります。人生の最期が変わります。

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