ご挨拶
公益財団法人日本尊厳死協会 理事
関東甲信越支部長
杉浦 敏之

埼玉県川口市で診療所を開業しております杉浦敏之と申します。この度、関東甲信越支部長を拝命しました。よろしくお願い申し上げます。

1988年に医師になってから、多くの患者さんの「死」を目の当たりにしてきました。特に1997年からさいたま赤十字病院に外科医として勤務していた時は、自分が守るべき家族を持っていたこともあってか、人の生死について深く考えるようになっていました。さらに2003年に開業し、在宅医療を行うようになってから「病院での死」と「自宅での死」と、その状況の違いにショックを受けました。卒後まもなく救急医療に身を投じて「1分1秒でも長生きさせる」ことに執心していた当時の自分が、患者さんやご家族のために本当に正しいことをしていたのであろうかと疑問を持たざるを得ない状況となっていた時に日本尊厳死協会との巡り合わせは、今から思えば天の配剤であったのだろうと思っております。これからは、会員の皆様が自然な形で穏やかに人生を全うできるよう、そして、ご家族も後悔なく見送られるようになるように微力を尽くしてまいります。

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