九州支部長に就任して思うこと

 この度、2019年12月1日付けで九州支部長を拝命しました。
 私は、1988年に東京医科大学を卒業後、長崎大学第1内科に入局し、国立がんセンター等を経て1995年に長崎市にて開業いたしました。当初より在宅医療に関わり、2003年からは医師同士の連携を作るべく長崎在宅Dr.ネットを組織し、地域医療連携の構築に尽力してきました。在宅での看取りを経験するなかで、終末期の意思決定において、本人とご家族の思いのズレを経験することもありました。
 2012年からは特別養護老人ホームを運営するようになり、意思決定が困難になった高齢者の看取りを日常的に経験するようになり、家族を含め、元気な段階から人生の最終段階について予め話し合うことがいかに大切か、ということに気づかされました。
 九州支部は、各県に県支部があり、それぞれが独自に活動を行っているという特徴があります。私は2016年から、ながさき(長崎県支部)会長を拝命し活動してきました。2017年度から、「リビング・ウイル ファシリテーター養成研修会」が佐賀、長崎支部の有志により開催されてきましたが、今後は、これがさらに発展的に開催できることを期待しております。 そして、前支部長・原信之先生のご功績を発展させて、実り多い活動を広げていきたいと思っています。どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。

支部長 白髭 豊