かかりつけ医を持ちましょう

相 談

81歳のいままで、大きな病気をしたことがなかったので、軽い風邪などは近くのクリニックで診てもらう程度で過ごしてきました。夫と二人暮らしで趣味の家庭菜園などをしながら日常生活は自分たちだけで何とかできています。しかし、80歳を過ぎましたので今までのような生活がいつまでも続くかわかりません。相談できる「かかりつけ医」を持った方がよいと地域の広報で見ましたが「かかりつけ医」はどのように探すとよいでしょうか。

「かかりつけ医」は誰でも自由に選択できますか?

日頃から元気な方は受診の機会が少なく、かかりつけ医を持てないで過ごしていると思います。「かかりつけ医」は、健康に関することを何でも相談できる身近で頼りになる近くの診療所の医師のことです。

「かかりつけ医」はどのような役割をしていますか。

多くの役割を担っています。
○日常生活において熱がでた、喉が痛い、体がだるいなど気になる症状や、ワクチン接種や検診などいつでも気軽に相談できます。
○いつも同じ医師に診てもらうことができるので信頼関係が築きやすくなります。
○日頃の状態をよく知っているので、ちょっとした体調の変化にも気づいてくれます。病気の予防や早期発見、早期治療に繋がりやすくなります。
○大病院と違い待ち時間が短く、休日でも診療している所があります。
○もしもの時は専門病院への紹介などや医療情報の提供がスムーズです。
○在宅療養が必要な人には訪問診療をしてくれる医師もいます。
○地域のいろいろな職種の方々と連絡・連携しながら医療や介護支援を整えてくれます。

今までは、ほとんど病気をしたことがなかったので年に数回だけ診てもらう先生ですが、それでも「かかりつけ医」になりますか。

自分が信頼できると思った医師が「かかりつけ医」です。
コミュニケーションをとりお互いに信頼を築いていくことが大切です。

尊厳死協会に受容医制度がありますが「かかりつけ医」としてお願いできますか。

受容医は協会の主旨に賛同し登録している医師です。登録医の多くは診療所やクリニックを開業している医師ですので「かかりつけ医」としてお願いできます。
リビング・ウイルを尊重し、日頃の健康状態はもちろん、人生の最終段階における医療や介護について、あなたの想いに寄り添ってくれる医師です。
そして、これからどのように生活をして、どのような医療や介護を受けて最期を迎えたいか、ご家族や近しい人と一緒に考えてくれます。
受容医の一覧は協会のホームページに掲載されていますが、協会にお問い合わせいただくことも可能です。

目次