5年前に肺がんが見つかり、そのときに肺気腫もあることがわかりました。若い頃に短期間だけ喫煙していたことがあります。肺がんは早期に見つかり、手術を受けて、現在は半年に一度経過を見ています。
しかし最近は、坂道や階段の上り下りで動悸や息切れを感じることが増えてきました。肺気腫が進行しているのではないかと思っています。
肺気腫で壊れた肺は元に戻らないと聞いているため、薬による治療は受けたくありません。また、酸素療法が必要になるような状態まで生きたいとも考えておらず、延命につながる治療も望んでいません。2ヶ月後は半年に一度の受診日ですので様子を見たいと思います。
- 動悸や息切れは肺気腫が進んでいるのでしょうか。
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肺がんを早期に手術ができて5年経過したことは大きな節目ですね。
一方で、最近になって階段での動悸や息切れが増えてきたことは、「肺気腫が進んでいるのでは」と感じるのも自然なことです。
おっしゃるように、肺気腫で壊れてしまった肺胞そのものを元に戻す治療は、残念ですが現在の医学ではありません。
しかし「何をしても変わらない」ということは同じではありません。COPD(肺気腫を含む)の治療は、壊れた肺を治すことではなく、息苦しさを和らげ進行や急な悪化を防ぎ、日常生活を送りやすくすることが目的です。
治療薬としては気管支拡張薬の吸入薬が中心となり、必要に応じて吸入ステロイド薬が併用されることもあります。 - 肺気腫の他に考えられる原因はありますか。
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今の症状は肺気腫だけによるものとは限らないかもしれませんね。
- 手術で肺の容量が減った影響
- 肺気腫の進行
- 年齢による体力や筋力の低下
- 貧血
- 心臓の病気(不整脈や心不全など)
などの可能性もあります。
- 定期受診まで様子を見たいと思いますが、自分でできることはありますか。
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息切れを軽くする呼吸法や、筋力・持久力を保つための運動療法などを取り入れることで症状を和らげ、体力低下を防ぐことができます。
以下のことを参考にしてください。
- 息切れを軽くする呼吸法・口をすぼめてゆっくり息を吐く「口すぼめ呼吸」
- 階段では急がず、動作と呼吸を合わせる
- 息が上がりすぎない範囲で歩く習慣を続け、筋力低下を防ぐ
- 手洗いやうがいなどで感染予防
- 栄養不足による体力低下を防ぐためバランスの良い食事で体重を管理する
- 診察して肺気腫が進行しているとわかっても薬は飲みたくないです。
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診察を受けることと、必ず治療を始めることは別です。治療を受けるかどうかは、ご本人が納得して決めることが大切です。
今の息切れの原因を確認したうえで、「薬はまだ使いたくありません」 という希望を担当の呼吸器内科の先生に伝えても構いません。
- 酸素療法は延命治療の一つでしょうか。
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延命治療だから受けたくない」というお気持ちは理解できます。しかし、肺気腫に対しての酸素吸入療法は、 一般的には苦しさを和らげ、日常生活を送りやすくするための治療で、必ずしも「命を無理に引き延ばすこと」だけを目的としたものではありません。病気が進行して体内の酸素が不足するようになった場合には、自宅で酸素を吸入する治療や、小型の人工呼吸器を使って呼吸を助ける治療が必要になることもあります。
もちろん、将来必要になったとしても、受けるかどうかは十分な説明を受けたうえで、ご自身の価値観に沿って選ぶことができます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患) 肺気腫や慢性気管支炎も含まれます。
どんな病気?
https://kenko-station.metro.tokyo.lg.jp/files/copdpanfu07.pdf

