入院から在宅に切り替えるタイミングは?
遺族アンケート
母は昨年(2019年)秋より入退院を繰り返しておりました。元気に通院していた時からリビング・ウイルを伝えていましたので、医師は心よく受け入れて下さり、常々助言して下さっていました。
ただ、入院すれば多少良くなり退院、ほどなくして入院の繰り返しで家族の方がどの時点で看取りをするかの踏ん切りがなかなかつきませんでした。
決心がついたのが、母が「点滴治療を止めたい」と言い出した時でした。それから看取り在宅に切り替えて、薬も点滴もせず、少しずつではありましたが食べたいものを食し、友人との会話を楽しみ、ほぼ1ヶ月で逝きました。とても良い最期でした。これも母がつねづね尊厳死と言っていたおかげだと思っています。ただ、訪問医は、「訪問診療はそもそも看取りが基本なので、(書面での提示などの)リビング・ウイルに関してはあまり意味がない」という趣旨のことを言われていました。
協会からのコメント
お母様の主な病気がなんだったのかが不明なので、確かなことが言えませんが、ご年齢から察して、自然な経過をたどれるように、リビング・ウイル受容医師の訪問診療によって最期は生命維持の点滴も何もせず、いわゆる”枯れるような自然な尊厳死”尊厳死が果たされた、モデルケースとお見受けしました。
リビング・ウイル受容医師による助言、お母様の明確な意思表明、そしてご家族の納得という三位一体がスムーズに行けば、書面の提示等不要ですよという意味かと思います。