日本財団助成金事業

【小さな灯台プロジェクト】

人生の最終段階における意思決定支援・・・尊厳死を支えるリビング・ウイル
日本尊厳死協会は、治る見込みのない病態に陥り、死期が迫ったときに延命治療を断る「リビング・ウイル」(終末期医療における事前指示書)の普及啓発と登録管理をする事業を行っています。
1976年創設以来、45周年を迎えました。いまでは約10万人の会員数を有する世界有数の公益法人です。

「小さな灯台プロジェクト」サイトが目指すこと

【本事業の目的】

  1. 人生の最終段階における医療の選択と、意思決定支援のための良質な情報拠点をめざす
  2. リビング・ウイル受容協力医師増員のための啓発と検索機能充実をめざす。
  3. “患者中心の医療とケア” “心身の苦痛の解消”を目指し日本の終末期医療の質の向上につなげ、希望する医療へとつなげる。

逝くために必要なことを知る

 死は誰にでも訪れます。いつ、どのように最期を迎えるかは千差万別で、絶対的な正解はありません。そのためご本人にとっても、ご家族とっても心の準備はしにくいものです。また、病院で亡くなる人が増えた現代では、人生の最終段階に、いったい何が起こり、何を選択・決定・決断しなければならないのか、意識すること、見たり聞いたりする生活経験も極端に少なくなってしまいました。

そこで、日本尊厳死協会では、一足先に体験した方々のストーリーとその結果を取り上げ、終末期医療に経験豊富な看護師たちからのコメントを添えることで、点としての個人的事例に横断的なつながりを感じ取っていただけるような形を整えました。『逝くために必要なこと』を見通し、終末期医療の選択と意思決定のための助けとなるような良質な情報拠点を提供するためです。

『小さな灯台プロジェクト』は、そんな思いから生まれた、どなたでも閲覧可能なサイトです。

本サイトをご覧いただける皆様へお願い

誰にも当てはまらないけれど、誰かの何かの事情にはぴったりくる

本ケース紹介文はアンケートの自由記述欄に書き込んでいただいた文章を掲載してあります。読みにくさ理解しにくい面も多々あるとは思いますが、『大切な家族の看取りという体験をされた方のその時の想いに敬意をもって寄り添い、まるごと受け止めていただきたいと思います。

ご遺族と協会と読み手との三位一体のサイト

多くの死に寄り添ってきた看護師たちは、その方々の“言葉にできない想い”や、“理不尽な不安の背景”を可能な限り読み取ってコメントしています。決して医療的解釈や指導ではないこと、正解を表現しているのではないことをご理解ください。まさに読み手の解釈と感受性に丸ごと委ねられているとも言えます。そういう意味で、このサイトは、投稿者(ご遺族)と尊厳死協会と読み手(一般の読者)という三者が参加して初めて可能になるサイトです。どうかまず、このサイトを知ってください。そして、読んでみて、ご自分なりの考えを模索してみてください。