認知症になる前に夫婦で入会

遺族アンケート

84歳夫/看取った人・妻/神奈川県/2023年回答

認知症が始まる前に、友人からのすすめがあり、二人で入会しました。入会して「これで終末を迎えても迷うことはない」と、とっても安心したことを思い出します。認知症が進み、本人の希望等聞くこともできない状態でも、入会した時二人で話し合ったことを改めて思い出し、判断に迷うことがなかったことは救われました。

協会からのコメント

認知症は増えています。認知症の高齢者数は、2025年には471万6000人、団塊ジュニアの世代が65歳以上になる2040年には、584万2000人(高齢者の約15%)にのぼると推計されています注)。

認知症のさまざまな病状や、統計的な情報を学習することも大事ですが、認知症が始まる前に、人生の最終段階を意識して、ご夫婦で一緒にリビング・ウイルのことを考えられたことは、とても幸せな人生だったのだと思いましょう。

元気な時からお互いを信頼し、話し合われ、方向性が一緒だったことで「判断に迷いがなく、救われた」のだと思います。

貴重な「看取りのエピソード」をご投稿いただきありがとうございました。 ご冥福をお祈りしています。

注)
出典:内閣官房 認知症施策推進関係者会議(第2回)資料9『認知症及び軽度認知障がいの有病率並びに将来推計に関する研究報告書』
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_kankeisha/dai2/siryou9.pdf