【情報BOX】病院によって役割が違うの? 開業医師と病院の医師は何が違うの?

◎病院の機能分担
病院には下記のように種類があり、それぞれ違った働きをもち、患者さんに最良の医療が受けられるように工夫されています。

https://www.members-medical.co.jp/blog/mindustry/2020/1125/2263/(2022-07-12参照)

病院は一般病床と療養病床にわけられていて、詳しい検査や専門的な治療が必要で入院する時には一般病床に、療養が長期になる時は療養病床に移る必要があります。

もう少し詳しい検査が必要な時、専門的な治療が必要な時、かかりつけ医から専門医療や高度医療の受けられる病院に紹介状を書いてもらい受診します。これが高度医療・急性期病院(上記の特定機能病院)です。

◎開業医師と病院に勤務する勤務医師という違い

医師は、大きくは開業医師と病院に勤務する勤務医の2種類があると理解しておきましょう。

開業医師と勤務医師(多くはそれぞれ専門科による専門医師)とは立場も診療姿勢も、ものの考え方も違ってきて当然なのです。

その開業医師も内科・小児科・整形外科・泌尿器科等など、臓器別の専門医として開業している医師もいれば、臓器別ではなく心身まるごと全体を診る総合医師とか、ホームドクターとか呼ばれる医師もいます。

私たちは今、自分の判断で、それぞれの医師を選択しなければなりません。

国は、個人あるいは家族単位で【かかりつけ医】を選択し、信頼し、日頃から関係性を大事に育てていくことを勧めています。健康診断を受け、自分の身体のこと(病気の時も健康な時も)はもちろん、家族や仕事のことも、日頃から知っておいてもらい記録しておいてもらう。イザという時には適切な診療科や病院を紹介してもらうという仕組みが整えられているからです。ホームドクターや在宅訪問医も、かかりつけ医の中に入ります。
特に75歳以上の高齢になった、リビング・ウイルを希望する尊厳死協会の会員の皆さまにとっては、専門医よりも全身を丸ごと診て判断してくれる総合医師や、訪問もしてくれるかかりつけ医を「看取りまでしてくれるか? リビング・ウイル受容協力医師であるかどうか」を基準に選択し、日頃から対話し関係性を育てておくことが特にお勧めです。

【参考資料】

厚労省 病院機能分類
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10-2/kousei-data/PDF/22010206.pdf

東京都医師会 かかりつけ医
https://www.tokyo.med.or.jp/citizen/counseling/primary_care

日本医師会 かかりつけ医
https://www.med.or.jp/people/kakari/