最終判断を下す家族には、その瞬間迷いが出ます
遺族アンケート
78歳父/看取った人・娘/埼玉県
肺炎で亡くなりましたが、点滴や肺炎のための治療は行ってもらいました。しかし、心臓マッサージに迷い、会員証を見せながら、もっともっと細かい指示を本人に出してもらっていれば、本人の意向を反映できたと思っています。最終判断を下す家族には、その瞬間迷いが出て、どこまでが延命なのか、いまだにあれで良かったのか? 考えています。
協会からのコメント
臨終期には、心臓マッサージ、血圧を上げる薬剤の使用、酸素の使い方など、さまざまな医療があり、どうするかの判断を家族がすることになります。これまでの多くのご家族は「そんなことわからない! お医者さんが決めることなんじゃないの?」と思ってきました。でも今、多くの病院で、このような確認は「ご家族で、ご判断ください」と問われる事態になっていることは、もっと多くの人々に知ってほしいことです。
その時どうしたらいいか、ですよね。緊急時で素早い判断が求められる中、本人の様子を見て焦ることでしょう。医療者に治療の目的と実施による効果、本人の負担などを聞いてみたうえで、本人の気持ちになって判断したことは、すべて正解だと思います。どうぞご自分を信じて、これで良かったのだと繰り返しご自分を許して、前へ一歩踏み出してください。
大役を果たされたことに心からの敬意をこめて、お父様のご冥福を、共にお祈りしております。