リビング・ウイルは遠距離介護を助けてくれました。

遺族アンケート

母の入院していた病院は実家の小樽市で、娘の私は東京在住でした。遠方であり1ヶ月に1度くらいの割合で出向いていましたが、何か急変した場合の対応として、あらかじめ本人家族の治療方針への希望を提示する際にリビング・ウイルは役に立ちました。無用で効果のない延命はさけ、苦痛の少ない自然な旅立ちになる方向性を説明することができました。本人の意思を形に出来てよかったです。終末期は認知症でした。認知症発症前から、ずっと母は尊厳死について話してくれました。
また、墓についても「合同墓にして永代供養に」と自分の最期について若い頃からしっかり考えていた本人の思いを、認知症になり終末期になってからも表現する物があることが家族にとっては助かりました。

協会からのコメント

遠距離介護にこそ活きるリビング・ウイルの意思表明ですね。                                    小樽のお母様と、東京の娘、遠方で心配や不安を抱えていても決断のよりどころとして、リビング・ウイルがあったのは心強いことだったのですね。認知症になる前、若いころから、自分の最期についてしっかり考え、表現する物としてリビング・ウイルカードを持つという具体的なお母様の行動が自分の地域(小樽)で最期まで暮らすということを可能になさいました。多くの方の参考にしていただけるといいですね。