用意周到な義母の穏やかな最期
【遺族アンケート】
93歳義母/看取った人・嫁/茨城県/2023年回答
本人は夫が難病ALSとなり苦しみながら最期を迎えた様子をみて、尊厳死協会へお世話になることを決意しておりました。何事も先を見通して用意周到な本人の貫いてきた意志の強さを感じる次第です。90歳を越えた頃から部分的に認知症の症状も表れてきておりました。メルケル細胞がんと診断がくだされたのは数か月前で、放射線治療の成果はありましたが、その分口内炎などの副作用にも悩まされ苦しむ結果となりました。退院を2日後に控えておりましたが、息子に見守られながら静かに息を引き取りました。生前のように表情穏やかに寿命を全うした様子でした。
※入院と同時に(最後に面した時も)尊厳死を本人が希望していることを先生や看護師さんにも伝えてありました。私たち残された夫婦も近いうちに協会への加入を考えていきたいと思います。大変お世話になりました。
【協会からのコメント】
ご本人の覚悟と意思の強さが伝わるエピソードです。ご主人の闘病の苦しみからの覚悟を知っているご家族も、医療者にリビング・ウイルを伝え、共に尊重し、穏やかな最期を迎えることができたと思います。
がんの治療もされ、退院を夢見て旅立たれたのでしょう。やるべきことは全てやったとの思いではないでしょうか? ご冥福を心よりお祈りいたします。