父の看取りの後悔を越えてかなえた母の願い

遺族アンケート

97歳母/看取った人・息子/東京都/2024年回答

約20年前に父を見送った時も尊厳死を希望していましたが、当時の担当医師が「延命措置をしないと餓死するのと同じだ」という趣旨のことを言ったので、母は延命措置を受け入れてしまいました。結果、母は父を胃ろうで中途半端に延命させたことを悔いており、自分の時は絶対にやめてほしいと言っていました。ですので、母の時はその旨、私たちから施設の職員および嘱託医の先生にもお伝えし、母の意思を受け入れていただき、母は眠るように亡くなることができました。
この20年で尊厳死への理解が進んだと感じました。なお、入居していた施設は「看取り」対応をしてくれるところで、それも事前に調べて入居しました。

協会からのコメント

20年前のつらいお父様の看取りの経験が、その後のお母様の看取りへの向き合い方を変えた「看取りのエピソード」です。

この20年で医療は治療だけでなく、病気と共に寄り添い、多職種で支えるチーム医療へと変化・発展してきています。その延長で看取りに関しての認識も大きく変化してきました。

「死は医療の敗北」という理念一辺倒から、「終末期超高齢者における『死を否定しない医療』への転換に関する研究」なども行われるようになりました。

現在は認知症に特化したグループホームでも、積極的に看取りをされているところもあります。これからの施設選びには、その施設の看取りへの取り組み姿勢を確認することが大切なポイントです。

ご両親への大役を果たされましたね。くれぐれもご自愛ください。