死ぬのも大変

遺族アンケート

86歳母/看取った人・娘/福岡県/2025年回答

母がお世話になったホスピス注1)での2週間、本当に担当医、看護師さん皆さんに、とてもよくしていただきました。食欲がなくなっても、アイスクリームなど本人の好きなものを用意していただきました。本人は胃ろう注2)だけは絶対にイヤと常に言ってました。最後は、痛みを和らげる点滴を使う時も、担当医は本人に確認して「きついなら点滴するよ」と…。そして眠るように母は数日後に旅立ちました。

母の言葉「死ぬのも大変、なかなかお迎えがこないわ。」

協会からのコメント

ホスピスで大好きなアイスクリームを召し上がり、手厚いケアを受けられたご様子に心が温まりました。胃ろうは拒否され、痛みを和らげる点滴を受けながら眠るように旅立たれたお母様。「死ぬのも大変」というユーモアを交えた言葉からは、ご自身の最期をしっかりと受け止められた、凛としたお人柄が伝わってまいります。穏やかなお見送りができたこと、本当によかったです。

高齢多死社会を迎えた私たちの国が目指す一つの看取りの理想の姿です。多くの人々が理想とする“安らかな看取り”とは? どのようなものなのかイメージを掴めるようになるために、一つ一つ異なる(個別性の高い)「看取りのエピソード」を「小さな灯台」はご紹介し続けていきたいと思います。

皆様のご投稿を心よりお待ちしております。今後ともご協力をよろしくお願い致します。

編集部注)
1)ホスピスとは、余命わずかな患者の身体的・精神的な苦痛を和らげ、最期のときを自分らしく穏やかに過ごすための施設やケアのことです。

2)胃ろうとは、お腹に小さな穴(ろう孔)を開けてチューブを通し、胃に直接栄養や水分を送り込む医療処置のことです。