良き死に向かって、良く生きること

遺族アンケート

82歳母/看取った人・長女/東京都/2025年回答

病院での5週間は、母の意思を記した文書を確認して、治療行為なのか、緩和(痛みを除く)行為なのかを見定めて処置していただいたと思います。母は自分の意思表示ができ、そして意識も最期までしっかりしていたので、医師も家族も最もよいであろうという判断ができ、救われました。

緩和ケア注)病棟がどこも満室で、あちらこちら探すのが大変でした。でも、最期の2週間の医療施設での生活は、ベストな日々でした。本人(母)は、潔くカッコよく天国へ逝きました。なかなか良い最期なんてわからないし、できないし、何がベストか、正解はないけれど、誰もが死を迎えるという事実。現実の中で、母の判断や意思は立派だったと思います。

本人も、家族も、これがベストだ! と思えましたし、本人もこれでよいと言っていたし、今も何一つ後悔はありません(家族全員)。延命治療はしない、自分の天命を受け入れるというのは、年齢にもよりますが、一番は本人の死生観だと思います。

私も今回のことで、改めて自分の死生観を見つめ直しました。良き死に向かって、良く生きることだな…と思っています。

協会からのコメント

「潔くカッコ良く天国へ逝きました」というお言葉から、ご自身の天命を堂々と受け入れられたお母様の生き様が鮮やかに浮かび上がります。「これがベストだ!」と、ご家族全員が心から納得し、後悔なくお見送りできたのは、お母様が最期まで意識を保ち、揺るぎない死生観を示してくださったからこそですね。

「良き死に向かって、良く生きること」という深い気づきは、読者の皆様にも大切なメッセージとして届くことと思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

編集部注)
緩和ケアとは、病気に伴う体と心の痛みを和らげ、その人らしい生活を送れるようにするためのケアのことです。