見事に人生の幕を引いた父を目標にしていきたい

遺族アンケート

92歳父/看取った人・娘/岡山県/2021年回答

夫婦で入会した時、人工呼吸器をつけられたり、胃ろう等も望まないから入会したと聞かされていました。一人娘でもあり、何でも娘である私に負担をかけないよう考えてくれる両親でした。妻(母)を10年前、緩和ケアで見送ってから元気に、寝込むことなく旅立ちました。

入院したり、訪問医を頼んだり、介護保険のサービスを利用する時も、まずは「尊厳死協会に入会しているので」と伝えることで本人が望んでいることがストレートに伝わったと思います。自分が思うようには死を迎えることはできないことが多い中、見事に人生の幕を引くことができた父を本当に尊敬し、目標にしていきたいと思っています。

協会からのコメント

自分たちの最期を考え、行動されたご両親。そうした決断と実際の様子を見ていた子どもが自分自身のモデルとして目標にしていく。まさに「生き方モデル」としての「看取りのエピソード」をご紹介できることは「小さな灯台」の誇りです。

人生で1回限り、しかもやり直しがきかないのが「親の看取り」です。だからこそ、親は自分の「死への向きあい方」が必ず子どもに影響していくものだということを深く認識しておきたいものです。