主治医との信頼関係を築く努力と配慮は欠かせません

遺族アンケート

84歳母/看取った人・娘/東京都/2021年回答

常日頃の診察時にも、母と私の気持ち・意思をお伝えすることを心がけ、呼吸器内科の主治医の先生にも、それを十分にご理解・配慮いただきながら、11年11か月の長きに渡り、病との共生の日々を過ごしまた。本人の意思を尊重した上で、治療を受けること、止めることを決断いたしました。主治医の先生は、大変適切に「共生」をさせてくださったと感謝しております。私どもも、主治医の先生との人間的な意味での関係性、お互いの信頼が育まれるように、コミュニケーションに対する配慮と努力には重きを置いてまいりました。その上で「協会に入会している」という事実が、医療者の立場での、私どもへの理解に大きく役立ったと感謝申し上げております。

私と母が協会に入会したのは2009年。入会を希望して手続きをしようとしていた矢先に、突然の発作で植物状態に陥ってしまった父の闘病中のことでございました。当時から年月がたち、医療現場での看取りについての考え方も、いろいろと変わってきていると存じますが、約10年前でも、リビング・ウイルがかなえやすいのはガンで、脳卒中の植物状態に関しては、さまざまな難しい問題があるということでございました。図らずも、父を脳卒中、母をガンで見送った家族として思うのは、病気によってリビング・ウイルの扱いに、医療者も、家族も、少し差異があるかもしれないということです。しかし、父自身がはっきりとリビング・ウイルを示していた(書き物を残していた)ことで、家族として、必死に父の意思に沿ったあの世への旅立ちをさせるように、医療機関、主治医の先生方とのコミュニケーションを取った努力のおかげで信頼関係が築け、同じ病院(病気・科が違っても)で母を安心して見送ることができたように感じております。

協会入会というサポートをいただきながら、その上で、本人、家族が病院や主治医の先生方との信頼関係を築く努力、そのための配慮は絶対に欠かせないと感じております。

母は、協会にお世話になりましたこと、心より感謝申し上げておりました。また、現在会員である私は、今後ともお世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

協会からのコメント

11年という長い間の介護、さぞかし苦しい日々も多かったこととお察しいたします。

「協会入会というサポート」と「本人、家族が病院や主治医の先生方との信頼関係を築く努力」、それにかなった「配慮を意識した行動」という三位一体があったればこそ、満足のできる安らかな看取りとなったと思います。ぜひその「医師や医療ケア関係職」との信頼を築くコミュニケーションの具体的な方法について、協会のサロン活動等でお話しいただけるとありがたいです。今後ともリビング・ウイル啓発活動にぜひお力添えください。