認知症の夫に、治療か延命か悩みました。
遺族アンケート
昨年夫は二度目の誤嚥性肺炎の後、食事が出来なくなってしまいました。尊厳死協会に入会していましたが、すでに認知症が始まっていた夫にその時の意志確認はできず、家族で真剣に話し合い、出来るだけ協会の主旨に沿った治療を医師にお願いしました。結果、中心静脈栄養という高カロリーの点滴をすることになりました。それをして大体半年と言われ、これは延命になるのでは…と悩みましたが、兎角それ以外の処置はせず、本人が苦しまないようにとお願いしました。結局諸々の理由で急性期(病院)と、リハビリ療養型(病院)と転院をくり返しましたが、どの病院の医師も尊厳死協会の主旨を理解して下さり最小限度の処置で、本人も苦しまず穏やかに最後を迎えることができました。
家族にとっても協会が支えになりました。
協会からのコメント
食事ができなくなることを後ろ向きではなく、自然なこととして受け入れる準備がご家族にはできていたとお察しします。これは治療か延命か?さぞかし迷われたことでしょう。終末期の医療ケアを医師とご家族が話しあい、認知症になられているご主人だからこそ、奥様が立派にご主人の代弁を果たされ、最小限度の医療にとどめながら、穏やかな最期を迎えられた様子が良く伝わります。きっと多くの方の判断の参考にしていただけることでしょう。