坂道を転げ落ちるような終末期
【遺族アンケート】
(96歳父/看取った人・娘/神奈川県/2023年回答)
昨年の8月に脳腫瘍という診断を受け、本人も家族もショックを受けました。自立で入居した父が、診断と同時に車椅子生活に入り要介護認定3。10月にはターミナルケアに入り、年を越えられるかどうかと判断されました。父は自ら食事を摂る姿勢を2月上旬まで示し、床から離れられず食事を摂るのが難しくなったのも亡くなる10日前でした。坂道を転げ落ちるような終末期でした。看護スタッフ、ケアスタッフ、皆様が父の意志を(意思疎通が難しい中でも)耳を傾けて聞く努力を示してくださり、コロナ禍でしたが毎日家族と会うことができて、当人も納得して最期を穏やかに迎えることができたと思います。
人と人のつながりの温かさのある中で、介護側の私自身もいろいろな面で救われました。ありがとうございました。
【協会からのコメント】
「人と人のつながりの温かさのある中で、介護側の私自身もいろいろな面で救われました」という言葉にこめられた思いを厚く受けとめました。
「病の告知」から「看取り」に至るまでの日々、素晴らしいケアスタッフと医療者との「つながりと温かさ」に恵まれた幸せな「看取りのエピソード」です。
ご家族の皆様くれぐれもご自愛ください。ご冥福をお祈りしております。