リビング・ウイルのことは頭から飛んでいました

遺族アンケート

80歳夫/看取った人・妻/長崎県/2024年回答

心肺停止の状態で救急搬送され、とにかく医師に「救命を」とすがる思いでした。

リビング・ウイルのことはきちんと書き置いてありましたが、あまりに突然の別れで夫に何もできませんでした。「助けてあげられなくてごめんなさい、ごめんなさい」と後悔の念をもち続けています。
持病の治療、検査もきちんと受けており、意欲的な毎日を過ごしておりましたので、もっともっと生きたかったでしょう。残念でたまりません。リビング・ウイルのことは頭にも浮かびませんでした。

協会からのコメント

リビング・ウイルを明確にしていても、届けていても、カードを持っていても、突然の心肺停止という事態に出会ったご家族は、「どうにか助かってほしい」「助けてほしい」と思うのは、当たり前の自然な感情です。

助かってほしかった。でも、果たせなかった。けれど、そこから始まる覚悟もリビング・ウイルの活かし方もあると思いましょう。後悔なさる必要は全くありませんよ。

「ある日突然のお別れ」という事態もあることを、多くの人に知っていただきたいと思います。

突然のお別れはとても寂しいもの。悔しい思いも含めて、そのお気持ちを大切になさってください。

ご冥福を心からお祈りいたします。